歯周病(4)
C歯科の診断と、歯に関する情報とこれからのことです。
ここまでの話
まず抜きましょう。治りませんし金額はいくらかかるかわかりません。歯周病(2)
全部抜けばいいんじゃない?保険外診療と抜歯後について-歯周病(3)
わたしの希望は
- 歯をできるだけ残したい。
- 歯をできれば抜きたくない。
- 抜かずにすむなら食生活とか生活とか努力できることはやる。
- でも抜くなら最小限に留めたい。
- できれば保険診療の範囲ですませたい。
これです。
抜いたら終わりです。もう歯は生えてきません。でも、その1本を抜かないことで他の歯にも影響が出るなら抜くしかない、と思っていました。その覚悟はしました。
このため「できるだけ抜かずに治療する」という理由でC歯科を選んで、わたしの希望もすべてC歯科には告げてあります。
歯にまつわる情報。どれが正しいの?
どの情報が正しいのかわからない、ということは歯に限らないと思いますが、こと歯に関しては、ずいぶん「正しい情報」が揺れ動いてきたのではないかと思います。常識が常識でなくなった感じが随分あります。
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昔昔、お母さんたちの世代は歯は横磨き。左右にしゅっしゅと磨く。それから、縦磨き、掃き出すように磨くに変わって、今は小刻みに歯ブラシを動かして磨く、が主流でしょうか。こと、歯肉のためということでは、歯肉と歯の境目を小刻みに動かし、力は入れない、という感じだと思います。
歯ブラシ
- 電動歯ブラシは細かいところは磨けない
- 今の電動歯ブラシは細かいところも磨けるようになっている
磨くタイミング
- 食べてすぐ磨く
- すぐじゃないほうがいい
- 1日1回しっかり磨けばよい
歯間ブラシ
- 虫歯や歯周病は歯のあいだの食べかすが原因のことが多い
- 歯肉を下げる可能性があるからできれば使わない
歯科医の治療方針も違います。
歯石取り
- スケーリング(歯の表面の歯石や汚れを取る)、ルートプレーニング(キュレットと呼ばれる治療器具などで、歯の根についている歯石や汚れを取る)は、年に2-4回はやるべきだ。
- ルートプレーニングは傷を付けたり麻酔などリスクもあるのでおすすめしない。
インプラント
- 自分の歯のように噛めるからおすすめ。
- 異物なのでリスクも多いし患者の負担が大きい
内服薬
- 歯周病には内服薬が効く
- 内服薬だけでは歯周病は治らない
などなど、あげればきりがありません。
そして、これに歯の状況、年齢、歯肉の状況などの個人差が加わります。信じてやっていることが正しいかどうか、わからないことは多いです。
どうしたらいいの?
わたしの歯周病の状態をおさらいすると
- 今回のわたしの歯周病は、短期間で歯槽骨が減り、一部は1/3くらいになっている。
- 揺動するので炎症が起きていて歯が痛い。
- 揺動することでますます悪化している。
- 抜歯をするしかないと考えられる。
こんな感じです。
C歯科に結果と治療方針を聞きに行きました。
前回と打って変わった雰囲気で、検査の結果とこれからの治療方針を告げられました。
- 奥の歯は抜歯。
- 他の場所に歯肉炎などがないことから、原因としてはTCH、くいしばりや歯ぎしりが考えられる。
- かみ合わせも良くないところがあるので調整する。
- 歯列も動いてきているので、修正するために他の歯を抜くことも考えられる。
- プラークコントロールもしながら、一緒に頑張りましょう。
- 残せる歯はできるだけ残すが、そのために他の歯を抜くこともあり得る。
時間もかかりますし、費用もかかりそうですが、全体の方向性はわたしの思っていることと大きく食い違うことはなさそうです。
くいしばり!やっぱりそこかっ!!(次回書きます)
「今、医院でやっている治療法でよいものがあります。それは劇的に効くのでまずそこから試しましょう。初回は無料で、良いと思ったら続けてください。ここから一生がんばることになりますが、一緒に頑張りましょう」
と言われました。
どうしようか考える。
今回のわたしの歯周病については、誰にも相談していなかったのですが、このあたりで1人だけ相談した人がいます。この人は歯は丈夫で歯医者には行ったことないような人です。
「何が正しいか解らないの。状況的にこの1本を抜くのは仕方ないみたい。それは覚悟した。A歯科やB歯科には行かないけど、C歯科でやるかどうか迷っている。」
と言うと
「わからないよねー。子どもの塾選びとかも同じだよねーみんな言うことちがうし。いいこと言うし。でもさ、最後にはその先生を信頼して任せていけるかどうか、なんじゃないの?ばんばんはその先生を信頼できる?信頼してついていけるの?」
「うーん」
「先のことはわからないし、治療の途中で考えは変わるかもしれないけど、C歯科に今だけでも絶対の信頼をおけるかどうかだよ」
と、言われました。
発症から(発症自体はもっと前から始まっている思うけど)すでに2ヶ月越え。1年で歯槽骨が激減したことを考えると、その1/6の日数は過ぎてしまったわけです。さらにあれから歯槽骨が減っていたら・・・という不安もあります。
もう1つ「抜かずに治す」という歯科医(D歯科)を見つけていました。でも
- 決めるなら早く。そして早く治療を始めた方が良いのではないか。
- 行くたびに払っている初診料や検査料はどうなのか。
とも考えていました。
「納得できないなら、Dにも行ってみればいいじゃない。もうここまで来たら、そんなに変わらないでしょ。いいか悪いかはやってみなければわからないこともたくさんあるから、自分を任せられる、と思える所に通う方がいいよ。それなら後悔もしないだろうから」
と言われ、D歯科にも予約を取ることにしました。
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