フランス映画です。音楽物は映画館で観たいよね。(音楽物ではない⇒)「最後まで行く」も映画館で観たかったけど、うつつを抜かしているうちに見逃してしまったのです。終わるの早いよ!!スラムダンクを見習え!
ってことで見逃す前に、思い切って休みの夜にわざわざ行ってきたざます。テノール! 副題は「人生はハーモニー」いや。その副題はちょっと違うわな。そーゆー感じじゃないんだ。
芸術の中心地パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシ屋の出前でやってきた青年がエリートレッスン生に見下され仕返しに歌ったオペラの歌真似がプロも驚くまさかの超美声!?彼の名はアントワーヌ。ラップが趣味のその日暮らしのフリーターだ。そんな彼の才能にほれ込んだオペラ教師マリーはバイト先にも押しかけ猛スカウト!次第にオペラに興味を持ちはじめるアントワーヌは、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるがー。
フランスのパリの華やかな部分が満載。オペラ座はもちろん、その周辺、普段垣間見ることのできないオペラ座の裏側などなど。ワインを飲んでいるシーンでも。あーパリのアパルトマンー。いや、行ったこともないし、以前は全然興味もなかったけど。
オペラ座に寄付金をたんまりしちゃってる親を持つ息子や、家にステージがある娘。オペラとかってそういう余裕がある人のためなんだろうな。元来。で、ちょっとそこから外れているグループや人種との対比。明と暗。日本での階層をはるかに凌駕する欧米のクラスタ。階級。入れんのよ。そこには。努力だけでは。でも時々、本来入れんはずのところに天才みたいな人がいて、そこに運や人が絡まって、階級を突破して突出していくっていうのはすごくいいよね。スポーツでも芸術でも。シンデレラストーリーと言われがちだけど、そうではない。声楽とかスポーツなんか持って生まれた声帯や肉体と人柄がチャンスを努力でモノにしていくんだもん。MB14のアントワーヌよかったなーーーーー。
アントワーヌを演じるのは、大人気オーディション番組「THE VOICE」でそのカリスマ性を爆発させて勝ち上がったビートボクサーMB14。劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し劇中アントワーヌさながら、天才的歌の才能を発揮させた。また世界的なテノール歌手のロベルト・アラーニャも本人役で出演し華を添える。
何年もかけてオペラ座を説得し撮影に成功した絢爛豪華なガルニエ宮、グラン・ホワイエ(大広間)も必見!ハートフルでエモーショナルなオペラヒューマンドラマが登場!
ラストの歌い上げるシーンは圧巻。だが!だが!!その一番いいクライマックスのシーンで携帯を鳴らしてる人がいて、本当に本当にがっかり...泣きたくなるほど残念。えーーーーーん!!!残念な気持ちで帰りにレビューサイトを見たら、同じ映画館で同じ回を見たであろうレビューが速攻で上がってて首がもげるほど同感。残念でやした...
でも、帰りにSpotifyでオペラを流し聞きながら帰るくらい気持ちよかったので観に行ってよかったですわ。しばらくはまるな。これ。
今日はここまで。