おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

パリタクシー

フランス初登場新作No.1!不愛想なタクシー運転手が乗せたのは、終活に向かうマダム。彼女の依頼は人生を巡るパリ横断の“寄り道”だった―。

って、聞くとね。

ああーああいう感じでしょ?ってちょっと想像しちゃうんですよ。

movies.shochiku.co.jp

いやいやいや~すごかった~素敵だった~~~~

そもそもタクシー運転手のシャルルはお金には困っているけれど、多分アメリカ映画で描かれる「ギャングになるしか生きていくすべがない」という貧困層でもないし、日本の現実、保険も年金も払えないから病院にも行けないし、日雇いでかつかつだから税金も払ってないし、頭には闇バイトが常に過ってる若者とも違う。そこまでの悲惨な現実ではない。

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けど、それぞれの立場でそれぞれの苦悩はあって、ダニー・ブーン演じるシャルルは家族をこよなく愛しているけれど、お金には困っていて、何か人生がうまくいかない。イライライライラする。愛している妻と娘を幸せにしてあげたい。それにはやはりお金が必要。こんなに仕事してんのに何で困ってるんだオレ?という感じ。気持ちは溢れるほどあるけれど現実が追い付いてくれない。免停一歩手前。兄弟はいるけれど馬が合わないし頼りたくないし飽きられているし。あああああ。

イライラしながらお迎えに行ったお客様のマダムがリーヌ・ルノー演じるマドレーヌ。出会いは最悪。ほうらね。こういう展開なんだよね~と思ったらそこからの怒涛の展開。

というかマドレーヌの過去がすごすぎる。ぎゃーーーーー。最初はマドレーヌの顔を見ることはおろか、返事もろくにしないシャルルだったけど、タクシーで移動していくうちにマドレーヌの過去のエピソードが少しずつ語られ、シャルルも思わず食いついてくる。

92歳でフランスで戦争というと第二次世界大戦で、フランスがドイツに侵攻されてアメリカに開放されるというところでは、ふと戦前生まれの母を思ってた。ああ。母の話もたくさん聞いたけれどもっと聞いておくべきだったなぁ。というか母の話は後世に伝わらないよな。わたしが語らないと。とか。

レストランのシーンは泣きそうになったよ。素敵すぎて。

とにかく映像がきれいで、音楽が素敵で、パリには行ったことがないしそれほど行きたいと思ったこともあまりないんだけど、この映画で一気に行ってみたくなりました。はい。フランス映画が好きなんだなわたし。

banban.hatenablog.com

あーいい映画だった。
映画館で観てよかった。

もう一度、観に行こうかな。

今日はここまで。

今週のお題「何して遊ぶ?」

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