宇宙を見たい。
宇宙に行きたい。
なんて、思ったこともありませんが、小さいころは星を見上げるのは好きでした。星座の本や星座早見を買ってもらって、星座を覚えようと思ったこともありますが、あれは無理でした。結局みんなが知っている有名なものしか覚えられませんでした。
少し成長してからは、ちかちかと光る星やその間の暗闇を見ながら孤独や怨みをかみしめたものです。思い起こすと、まだ実家にいたころに見た夜空は記憶は暗く、空の暗さと同じくらい心も暗かったような気がします。そんな気分の時しか夜の空を見上げてなかったのかもしれません。
一人暮らしを始めて、夜中に酔っぱらって住まいに帰ってきたときに、同じような真っ暗な夜空を見た時は、思わず笑いがこみ上げるほどの開放感だったと記憶しています。
わたしの宇宙はコミックの中にあります
[広告]
11人いる!
さまざまな星系から受験生が集まる宇宙大学の入学試験の最終試験は、外部との接触を絶たれた宇宙船白号で53日間生きのびること。途中リタイアは失格。
さまざまな星系ですから、集まった受験生達の見かけも性格も宗教も得意分野も様々で、まずそこが面白いです。
4大国はロタ、セグル、サバ、テラ。地球が存在する星系「テラ」は、国力で第4位。それがもういいじゃん!地球はね、ちっさいんですよ。地球が属するテラも1位じゃない。それが、1970年代に描かれているというところがすごい!
1チームは10人。全員が集まってふと気がつくと宇宙船には
11人いる!
あいつぐトラブル。疑心暗鬼。11人は果たして合格できるのか?
11人目は誰で、何の目的で乗船しているのか?
一人一人生まれや育ちが違い、受験の目的があって、そこを語り出すとあっという間に仲良くなるんですね。でもトラブルが起きます。
そして、タダとフロルのほんのりした恋。
長子しか男になれない辺境惑星ヴェネから来たフロルは、まだ男でも女でもない状態。試験に合格したら男性になれるという約束で、男になるために試験を受けに来ています。そして背格好が似ているタダが気になって仕方ないんですね。
なにかと突っかかりながらも、仲良くなっていきます。ラスト近くのタダとフロルのラストシーンは好きだなー。
続編は少し大人になった10人がお互いの立場を思いやりつつ、交わっていきます。
仕方ない、仕方ないことだけど、悲しいことも起きてしまいます。
スター・レッド
萩尾望都が好きならこれも欠かせません。
流刑地になっていた火星。生命はなくなっていたと思われ、忘れ去られていましたが、そこには子孫が生まれ育っていました。火星で生きていけるように超能力を持っている赤い目で白い髪の火星人。のちの調査でそれがわかり火星人は火星を追われます。そして地球人を敵として反撃の機会を狙っていたのです。
地球で育っている妙に強いセイ(星)は、普段は髪を染め、コンタクトをつけ、地球人のフリをしていますが、実は火星人。「火星に恋する」ように火星に惹かれています。
スター・レッドで印象的だったのが、火星人の超能力の描写。火星人の赤い目は地球人のように物を見ていない。火星人は地球人と全く違う物を見ている。全く違う物を見ているということは、全く違う価値観を持っているのではないかというところ。
さらに火星人を憎悪しているペーブマン。超能力を退化だと言い切ります。超能力は進化ではなく、人としての退化である、という考えかた、とても印象的でした。
私を月まで連れてって!・地球(テラ)へ
この時代の宇宙ものでは竹宮恵子もあげておきましょう。
フライミートゥーザムーンですね。
可愛らしい 少女のニナと、宇宙飛行士のダンとのお気軽カワイイ恋愛コメディー。二人の歳の差は17歳。犯罪犯罪!!
モテモテのダンはそんな少女を相手にする必要もないですし、理性を持ってニナを遠ざけようとしますが、いずれ家族ぐるみのお付き合いに。
いま読んでもおしゃれで可愛いのっ!
そして、こちらはやはり闘う話。
超能力を持つ新人類「ミュウ」は人間にとって狩られる相手。
ミュウと人間の戦いが続く中で、ミュウの指導者となったジョミー・マーキス・シンはどうする。
これも宇宙と超能力と共存なんですね。時代的にそこがセットになっているものが多いですが、未知へのオソレのあらわれなのでしょうか。このあたりはイムリにもつながっていそうな気がします。
火の鳥
図書室で読みましたー。いま読んでも面白い!
ハリーポッターでも不死鳥のフォークスが蘇るところで「火の鳥火の鳥!!知ってる!手塚!」って思ってしまいました。
宇宙海賊キャプテンハーロック・銀河鉄道999
わたしは鉄郎みたいなタイプのがほうが好きだな~!
ぼくの地球を守って
生まれ変わって、そして集まる。
輪廻。
わたしの前世の名前は?そして前世は?
アリスの草木を愛でるあたりはグリーンレクイエムを思い出しました。
宇宙兄弟
これは説明はいりませんね。宇宙飛行士の兄弟。SFではなく実務としての宇宙を知るには大変よい作品。長く小学生に読まれる児童の定番コミックになるでしょう。
プラネテス
人類が宇宙に行けるようになって、人類が残したごみ(スペースデブリ)が宇宙に溢れ、その回収業者となった星野 八郎太。
ユーリ・ミハイロコフ、フィー・カーマイケル、田名部 愛と、そして、星野 八郎太(ハチマキ)の主人公。
宇宙でお仕事をするサラリーマンというところが、新しく感じられました。
そして葛藤。
イムリ
で、これが一番書きたかった!イムリ。
絵は今ひとつキレイじゃないし、人物も見分けにくいし、最初読み始めたときは「なんでこれがいいのか?」と思ったのですが、宇宙もの、SF物はその世界観が現実や自分の想像とかけ離れているほど面白いわけです。
そういう点ではこの作品はわたしの世界に1つ楔を打った作品。
で、これはKADOKAWA作品なので、いまKindleをはじめとした電子書籍では半額で読めるんですよ!チャンスチャンス!全部読む!!
宇宙物じゃないけど森薫も半額!
ニコニコカドカワ祭り | 電子書籍ストア-BOOK☆WALKER
わたしが一番使っているのはBookLive
ここは無料が充実していて嬉しいです。
今日はここまで~
[広告]
■合わせて読みたい