生家の話です。
車が突っ込んでくることがありました。
わが家は街道沿いにありましたが、庭があって、家の建物まではかなり距離がありました。街道とわが家の間には垣根(植木)と、背の低い門扉がありました。古いお家を思い浮かべていただくとよいと思います。
ですから、たいていの場合は車が突っ込んできても、建物まで被害が及ぶことはありません。門扉が壊されるくらいで大きな被害はありませんでした。
そのためか、死亡事故もなかったと記憶しています。
(イメージ画像です)
わたしの記憶にある中でも車が飛込んできたのは、1回や2回ではありません。壊された門扉をやっと直してもらって、綺麗になったところでまた壊された、ということもありましたから、恐らく数回はあったのだと思います。
わたしが救急車とかパトカーとか呼ぶこともありました。
今思うと、とんでもないことだったのかもしれません。日常的な感じで普通に受け止めていましたが、ご近所とかどう思っていたのでしょうか。呪われている?とか思われていたかもしれません。
夜の事故が多かったですが、昼間のこともありました。
幼稚園の頃、おうちで絵本を読んだりして遊んでいると、いつもは「お庭に行きなさい」と掃き出されるように外に出されるのですが、その日は、庭で三輪車で遊んでいたら、母が家に入るように言いました。
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家に入って、腹ばいになって絵本を読んでいると、大きな振動と音がありました。車が突っ込んできていました。いつもなら門扉あたりでとまるのですが、お庭のほとんど、建物のすぐそばまで車が突っ込んできていました。三輪車もつぶされていました。黒い車でした。
なぜ車が突っ込んでくるのか?
呪われている?
当時、母が「なぜ事故が多いのか」と、警察官に聞いたことありました。
道の構造上、そうなってしまうのではないか、ということでした。
広い新しい道はかなり見通しのよい、長い直線道路です。信号が少なく、車通りも少ない通りなので、スピードを出します。
道は緩やかな下りになっていて、最後の信号からT字路までの最後の直線は急な下り坂になっています。自転車で下るのもとても楽しい道路でした。
車は緩やかな下りから、急な下りになります。
下った先には細い道がありますが、たいていは右折または左折します。
信号が青なら、その勢いのままに左折しようとするのですが、思ったよりもスピードが出た車は左折しきれずに、車線を越えてB家にぶつかりそうになります。
ハンドル切って、さらにたてなおそうとして、制御できなくなり、わが家に突っ込む、ということになるそうです。
まっすぐ突っ込むなら間違いなくB家で、B家に突っ込んだ車もありましたが、B家よりもわが家のほうが多かったのはそういう理由だそうです。
逆から突っ込んでくる車も
街道を走っていて突っ込んでくる車もありました。
わが家から右の方の街道はカーブがあり、少し細くなっています。
カーブを注意深く走ってきた車は、わが家の右側で直線になったと勘違いするようです。そこでスピードを出してしまい、目の前に現れたカーブに対応できず、わが家に突っ込んできます。
逆にわが家で事故らないで、手前で事故を起こしてしまうと、対向車やブロック塀で大きな怪我や死亡事故になったこともありました。
その後
事故が多いところと言うのは、一見何もないようで、実はその理由が道の構造だったり、信号機だったりするということがあるのだと思います。
その後はだんだんとミラーや信号が増えて事故はなくなったように思います。
どちらにしても、すでにわが家はそこにはありませんので、知るよしもないのですが。
今日はここまででございます。
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