ウドウロク
逆さに読んだら、クロウドウ。
著者の有働由美子(うどうゆみこ)はNHKアナウンサー。
ついこのあいだまで、有働由美子はわたしの観測範囲にありませんでした。なぜならほとんど地上波は見ないから。ゆいいつNHKの朝ドラは見ていたりするのですが、朝ドラが終わると速攻でチャンネルを変えたり消したりしていました。脇汗騒動はネットで見ていたものの、失礼ながらなんの興味もありませんでした。
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ところがチャンネルを替えそびれて、あさイチの最初のほうにうだうだと話す、まるでお茶の間の朝ドラ四方山話みたいなのを聞いているうちに、面白いなー素直な人だなーって思い、ちょっと興味を持って見るようになりました。
最近は録画も範囲を広げて録画してときどき拝見しています。
表紙も黒い。
有働録。
自虐的におばちゃん発言したり、自分を三枚目にして姐御キャラを演じる人ですが、美しい人だと思います。さすがアナウンサー。確かにバンビとか子猫のような可愛さや、声を掛けづらいような美人とは違うかもしれません。でも美しい人だと思います。
そんな有働由美子が、自分のNHKアナウンサーとしての半生、半生とまではいかないかもしれませんが、生活や考えかたや恋愛について語っています。
「有働さんはいい育ちの人なんだろうなー」って、何となく思っていました。
いい育ちってなに?
わたしの「いい育ち」は本人がシャンとしていることです。
概ね「両親に愛されて、経済的にもあまり不自由がなかった人」という人ですが、そうでなくても本人がシャンとしていれば「いい育ち」です。
有働由美子は、著書の中でも自分のうまくいかない恋愛や、結婚できていないことや、母との永遠の別れのことについて自虐的に語っています。
でも、やっぱりいい育ち、恵まれている人という感じがします。ちょっと羨ましい。それも有働由美子の努力や努力や努力があってこそだと思うのですが。
今日見ていた海外ドラマで「呪われていない人なんかいない」っていうセリフがありました。
生まれつき、または生きてきて、不運がない人なんかいないわけで、みんな「なにかしらで呪われている」わけです。呪われていない人なんかいないのです。「だから何?」なんです。恵まれているから何?呪われているから何?なわけです。
結婚できていれば仕事をバリバリやってキャリアを積んでいる人がうらやましいし、仕事バリバリで結婚できていなかったら結婚している人がうらやましいし。
でもそれぞれの人が幸せかどうかは、その肩書きじゃないよね、って思います。専業主婦だから、ビジネスキャリア派だから、子どもがいるから、いないから、お金が猛烈にたくさんあるから幸せ、かどうかはわからないんですね。幸せかどうかは自分が決めることなんだと思います。
「もうちょっと○○○○だったら幸せだなー」っていうくらいが、一番幸せな気もします。
話を戻しましょう。
クロウドウ、いやウドウロクです。
- ケンカして泣いたら「泣き方が怖え」と言われたこと
- 不妊治療のこと
- 母との別れのこと
- 父との殴り合いの喧嘩のこと
- NY赴任の時の円形脱毛症のこと
- NYのSOHOで知り合った素敵なジルとルーダのこと
- 脇汗騒動のこと
- いのっちのこと
読んでください。
共感できるところたくさんあります。
ちょっと泣きます。
勇気がわいてくるかも、かもしれません。
でも、多分、この本の正しい読み方は「うらやましい」とか「いいなー」じゃなくて、
- (*'∇')ウフフフフわたしのほうがマシね
- 有働っちかわいそー
- あるあるーわかるーーー
なのだと思います。
今日はここまでー
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