おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

「コペンハーゲン」は女性首相の話だけど仕事と家庭の両立に悩みながら進む女ドラ

海外ドラマ。

 

「女子ドラ」というほど若い女性のドラマではないので「女ドラ」にしてみましたが、ここ最近のわたしのお薦めナンバーワンはこれ「コペンハーゲン」。

 

シーズン3まであって、シーズン1、2の邦題は「コペンハーゲン/首相の決断」。シリーズ完結のシーズン3は「コペンハーゲン」このシリーズを観終わりました。すがすがしい気分です。シーズン終了まで見て「よかった~」と思えるドラマは貴重です(ま、シーズン3までですけどね)。アメリカのドラマとかだとシーズンを重ねて「うーん」となるドラマも多いので。

 

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コペンハーゲンはデンマークの首都です。

このドラマはデンマークの国営放送のドラマ。

 

セット撮影禁止・ロケのみ、照明効果禁止、回想シーン禁止など、技術面をミニマムに制限することで俳優の演技にすべてを集中させる、このドグマ運動は、テレビ製作の上でも、脚本を重視するきっかけになったという。

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なるほど。だからかな。演技の面だけでなく、お部屋のシーンなどもリアルな風景が続きます。

 

 

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冒頭に映し出される「BORGEN」は

 

迎賓館、国会議事堂や内閣府、最高裁判所など、デンマークの三権に関する施設がおかれている「クリスチャンスボー城」

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「クリスチャンスボーからお伝えしました」「ここクリスチャンスボーでは」という報道が流れますが、これは「永田町からお伝えしました」という感じで読み取ればいいのかな。 

 

「コペンハーゲン」(シーズン1~2邦題:「コペンハーゲン/首相の決断」)。国営放送局で制作された本作は、デンマーク初の女性首相を主人公にしたヒューマンドラマで、首相として厳しい決断を強いられながら、家庭生活との両立にも葛藤していく姿が描かれている。

 

その人間味あふれるキャラクターと秀逸の脚本は、国内外で高く評価されており、デンマークのテレビアワードでは主演女優賞、作品賞を2年連続で受賞。また英国アカデミー賞(BAFTA)作品賞、放送界のピューリッツァー賞と呼ばれるピーボディ賞も受賞している。3シーズン全30話からなる本作は、デンマークでは国民の4人に1人が視聴し、世界70カ国で放映されている、話題のドラマシリーズである。

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主人公は政治家のビアギッテ・ニュボー。彼女は小さい党である穏健党の党首になり、政争のすき間を縫ってまさかの女性大統領になっていきます。まさか!穏健党から首相が出るなんて!!そして、政界で陰謀画策する政治家たちとの丁々発止。

 

あくまでも清い政治を目指すビアギッテの潔い戦略。

現実的にも2011年コペンハーゲンに女性首相が誕生しています。

 

デンマークで「コペンハーゲン/首相の決断 シーズン1」が放送された翌年、2011年、デンマーク初の女性首相が誕生した。所属する党と理念は異なるものの、年齢、家族構成は本作の主人公ビアギッテ・ニュボーと同じ、社会民主党のヘレ・トーニング・シュミット党首がデンマーク初の女性首相に就任したのだ。女性の社会進出が進んでいるデンマークで、要職についている女性は多い。だがデンマークの“女性首相“が描かれるのは本作が初めてであり、デンマークは女性首相を快く受け止めたのである。

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日本だと女性首相をドラマにしてリアルに欠けそうですが、ドラマの土台はできていたということですね。

 

ビアギッテを支えるのは先輩でもあり盟友のベント・サイアウー。スピンドクターと国民。そしてシーズン3では家族が大きな支えとなります。

 

ビアギッテの政治手腕やきっぱりとした態度を観ているのも大変楽しいのですが、もう1つの見どころはビアギッテのプライベート。

 

こう書くと強い女のサクセスストーリーっぽく思えるかもしれませんが、このドラマはただただ強い女のドラマではなく、かといって、ヒステリックに突っ走る女の話じゃなくて、とてもリアルな働く女性のドラマだと思います。

 

このドラマの中には働く女性の悩みや生活が濃く描かれています。

 

簡単にできごとだけ並べますが、少々ネタバレっぽくなるので、見たくない人はソッ閉じ。

 

 

  • 家庭との両立
  • 家事
  • 夫との不仲
  • 子どもの不安定
  • 夫の彼女
  • 夫との別れ
  • 自分の性生活
  • 子どものプライバシー
  • 娘の不登校
  • 新しい彼氏
  • 乳がんと体調不良

 

そう。最終的には夫とも、元夫婦ということでうまくやっていくわけですが、それまでは首相として母として妻として女として葛藤の連続。

 

そして、娘のラウラは心を病んでいきます。病んで苦しんでいる娘にたいする、申し訳なさと、もどかしさと、苦しさ。どうにもできない悲しさ。誰も悪くない。多分。でもちょっとずつ悪いことが積もっていって、ラウラはどうにもならなくなります。秘密に精神病院に入院しても追いかけてくるマスコミ。神経病治療薬を飲むことを拒否し殻にこもっていくラウラ。

 

母として、どうしたらいいの?何をしてあげたらいいの?何をしてあげられるの?何が悪かったの?わたしが悪かったの?どうしたらよかったの。でも...こうなるしかなかった。

 

ビアギッテは母としての自分を責めながらも、対外的には首相として一国を、国民を、そして党を、まとめあげていかなくてはならないわけです。ここらへんは胸につまされました。

 

ビアギッテに限らず、たいていの親は子どもにとって最大限によいことを選択したいと思っていると思うのですが(もちろんそうでない親もたくさんいることは知っている)、それが思っているようにうまくいかないことはドラマでなくても多いでしょう。

 

ビアギッテは迷いながらも進んでいきます。進むしかない。でも、休むことも戦略としてありだ。結局、人生は選択の連続なんだなぁ。誰しも。と思わされました。

 

それは、ビアギッテだけではなく、カトリーネ・フェンスマークも同じです。カトリーネはジャーナリスト。デンマーク放送局TV1の人気ニュースキャスターとして活躍します。

 

恋に惑いながらも仕事に注力するわけですが、ビアギッテのスピンドクターだったカスパーとつきあい、一人息子グスタウが生まれシングルマザーに。

 

ビアギッテの子育ては児童とティーンという感じですが、カトリーネの場合は乳児の子育てで、現実的にかなり大変でドタバタとします。

 

わたしが仕事をしている間、誰が子どもを見るのよっ!見てくれるのよっ!

家の中のことはどうするの?

ミルクもろくに作れない、家事もできない!!

きーーーーーー ヽ(`皿´)ノ

 

仕事を辞めないで続けるカトリーネの代わりに、子どもを見てくれるのは二人。グスタウの父である元彼カスパーと、カトリーネが好ましいと思っていない母。ここで母と子育てとキャリアについてケンカするあたりは、日本にも通じるところがあるというか、ありがちというか、そんな感じでほっこりとします。

 

他にも家庭を顧みず仕事一筋のハネ・ホルム。優秀なジャーナリストですが、アルコール依存症を抱え、一人娘ともうまくいかず一人暮らし。彼女がカトリーネにアドバイスすることは深い。自分が落ちた穴に落ちないように見守ってくれる姐御。←結構好き。

 

女性だけじゃなくてシーズン3では、トーベン・フリースもよかった。自分がなれると思っていた編集局長になれず、外部から若い奴が編集局長に就任して、そこからの圧力。編集介入。部下との板挟み。さらに不倫してどろどろになって、家庭不和。シーズン2まではトーベンのことはほとんど注目していませんでしたし、好きなキャラクターではありませんでしたが、こんな風にシーズン3でとても良い味を出していました。よかったなぁ。 

政治的エピソードの中で一番興味深かったのが、売春禁止法の話

と、ここまで書いてきたように人物的にも惹かれるものは多いのですが、政治的なことでも勉強になりました。 デンマークは売春が合法化されています。

 

1999年の刑法改正により、18歳以上の売春は完全に合法化された。それ以前も事実上黙認されていたといわれる。いわゆる街娼は少ないとされ、多くはサロンやマッサージ店のような場所で売春が行われている。売春婦は約6000人おり、3割が外国人であるといわれている。 

売春 - Wikipedia

 

「売春を好きでやっているし、生活するためにやっている。わたしたちの権利は守って欲しい」

というセックスワーカーの意見と

「売春をしていることはトラウマによるもので、可哀相な人。やめせてあげたいから売春禁止法を作るべき」

という団体や政治家の意見の対立。

(セリフはうろおぼえなので正確ではないです)

 

ビアギッテは、調べながらセックスワーカーたちの意見も聞きながら、売春禁止法を作ってしまえば、隠れて行うしかなく、路上にたったりするようなことになり、結果、セックスワーカーたちに危険が及ぶ可能性がある、という考えに。

 

でも、自分の彼氏がセックスワーカーを利用していたことも聞いてしまいモヤモヤ。

 

この回では、セックスワーカーの人数や、利用している男性の割合などの具体的な数字も述べていたので、この回だけでも保存しておかなければよかったと、消去してから後悔しています。

 

と、そんなこともあれこれと考えさせられたドラマでした。スピンオフドラマも作られるようですが、できればデンマークの国営放送でのシリーズ4が見たい。

 

機会があったら是非見てください。

今日はここまで。 

 

 

 

 

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