いよいよ、夏休みも終わりですね。早いところではすでに新学期が始まっている模様です。
今年は9月1日が月曜日という、どう考えたって気の重い新学期のはじまりですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
↑どうでもいい挨拶。
さて、
読書感想文が嫌いだ
読書感想文が書けない
という、お子さんもいらっしゃると思います。
その1/3くらいの子は「文章が読めない」「読みこなせていない」お子さんですから、「本を1冊読んで感じたことを書きなさい」なんて無理に決まっています。
ですから、本を何回も読んで、わからない言葉を調べて、「誰が何をしたのか」「書いた人は何を言いたかったのか」を読み取る必要がありますが、もともと文章が読めないということは本も嫌いですから、何回も読んだり、意味を調べたくありません。
以下は、昔に先生に教わった、言われた、読書感想文の書き方をはてな用にアレンジしたものです。
※偏っているので、学校や先生によっては通用しないことがあります。また、コンクールなどは構成を立て直す必要があります。
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あらすじを書くな(本の文章をだらだら写すな)
とにかく原稿用紙を埋めるために、本の文章を3/4写したりするやつがいるが、読書感想文を読む先生の身にもなれ。
あらすじなんか知ってるんだよ。
おれは。
全部。
とっくに。
それでも原稿用紙の半分以上にあらすじ書いたやつは、即減点。さらに字の綺麗さと句読点、漢字、てにをは、も評価するからな。あらすじを書くやつはそこんとこ覚悟して書け。
「おもしろかった」「悲しかった」「感動した」はできるだけ書くな。
一つの感想文に、「おもしろかった」「悲しかった」「感動した」を2つ以上書くな。
それだけ、うすっぺらになるだろ。
どう面白かったのか、どう悲しかったのかを書け。
それが書けないのなら「おもしろかった」とか書くな。本当は面白かったとか思ってないんだろ?
極端に反社会的なことは書かない方がいいけど、いい子になって書くこともしなくてもいいぞ。
どんなときでも友だちのことを嫌ってはいけないと思いました。
これからはお母さんのいうことを必ず聞こうと思いました。
ホントか?
おい?
そんなこと思ってないだろ?
多少の誇張や、多少の取り繕いは必要だけど、そんな面白くもないことは書かなくてもいいぞ。
読書感想文は自分語りだ。
読書感想文は「本を読んでどう思ったのか」という感想文だから、自分のことを書くのが一番面白いんだな。
本の全体が解らなかったら、どうしようもないんだけど、それでも、その中で、自分なりに、何となく面白かったところや気になるところを見つけて、そこを取り上げてみろ。
一番気になったところ、一番気に入ったところ、そこだけを何回も何回も読めば、そのあたりの話だけはわかるようになる。
1-2ページくらいの文章なら、何度も読めるな?
そして、その気になったこと、読んだページに書かれていることについて、自分の思い出や、自分の考えたことを書いてみよう。
本当は「家族の絆」の話だったとしても、出てきた「肉じゃが」がとてもおいしそうに思えたら、自分が思う、肉じゃがの話を繰り広げればいい。
わが家の肉じゃがが、いかにおいしいか、または、いかにまずいか。
「本の中では肉じゃがにグリーンピースが入っているけど、ぼくはグリーンピースが嫌いです。肉じゃがにはグリーンピースを入れないほうが好きです。」
って、自分のほうに本を引っ張ってきて書く。
自分が本に入っていくんじゃなくて、本を自分の世界に近づけちゃえばいいんだよ。
さらにもっと書けるなら、なぜグリーンピースが嫌いなのか。なぜわが家の肉じゃがにはグリーンピースが入っているのか、も書くといいな。そうするとそれだけで、結構ー原稿用紙は埋まるものだぞ。
まとめ
わたしは書評と読書感想文は別のものだと思っています。場合によってはどちらかがどちらかに含まれることがありますが、わたしの中では書評と読書感想文は別のものです。
わたしのブログのカテゴリーを「書評」ではなく「読書感想文」にしているのは、そのためです。わたしの書いているものは本や文芸作品自体の論評ではないからです。
意図を持った出題をされている読書感想文や、受験の時の作文は別にして、特に採点の無いような読書感想文なら、自分のほうに本の内容を引き寄せて、書けることを書いてみましょう。
そんなふうにしたら、読書感想文が苦手な子でも負担が軽くなるとと思います。
本当はテーマを読み取ってそこについて書くのがよいですが、受験作文や論文ではないですからね。
読書感想文が苦手な子なら、それでも最初は大変でしょう。
でも、そんな風に書いて、慣れてきたら、いつか、楽しく書けるようになるかもなるかもかもかもしれません。
今日はここまで~
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