あゆおさんが電車に乗ってるサラリーマンのおっさんが死んだ目をしているという記事を読んで、死んだパートタイムワーカーの己について書いていました。
彼女は気持ち的なことを書いたのだと思うので、わたしの思っていることとはちょっと、というかかなりずれると思うのですが、ちょっと思ったことを書きますね。
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そもそも通勤通学電車に一人で乗っているときにいきいきとした目をしている人なんかいるのか、ってところからなんですよ。
いきいきとした目で電車に乗っている。それこそユニコーンやサンタクロース並みな幻想じゃないかと思うんですね。(←それは言い過ぎ。面白いから盛りました。ごめんなさい。)
ほとんどの人がスマホやタブレットを見てたり、本を読んでいたりするわけで、そうでない人は寝ていたりするわけで。終電間際に学生さんとかがグループでキャッキャしているのも、あれ、仲間がいるときだけですからね。
「やーん。もう駅に着いちゃったぁ~」
「お疲れ様です~」
「また飲みましょうね~♡」
「ぜひぜひ~」
「気をつけて~」
と、電車が走り出すまで満面の笑みでキラキラ感を出していても、最後の一人になったとたんに死んだ目になってますからね。彼氏が電車降りた後に、そのまま、ほんわかにこにこしている人なんか稀ですよマレ。電車走り出したあとにがくんと頭を下げて眉間にシワ寄せて、スマホにかじりつく子たくさんいますってば。
いや。地が可愛らしい若々しい学生さんをあれこれいうつもりはないの。彼女や彼は、もともとがきらきらしているんだから。ふくれっつらしようが、眉間に皺を寄せようが、イキイキしてるように見えるんですよ。肌の弾力が違います。眉間の皺を解除して、にこやかモードにすれば、すぐさま皺なんかひとっつもなくなります。ふくれっつらしたってほうれい線だってありません。ぽよーんですよ。ぽよーんと弾力ですよ。弾力。目力だってありますからね。伏し目がちにしたところで、すぐさまパチッと黒目がちなお目々で見上げることができるわけです。
かたや。
電車の窓に映るわたしの顔の怖いこと怖いこと。年齢を重ねればどうしたって全体的に下垂していくわけです。がんばってがんばっても、もう勝てませんもう食べれません勘弁してくださいごめんなさい、というあきらめの時はやってきます。
なんでしょう。あのガラスに映った自分の亡霊。精気のなさがガラス越しに増長されて40%増量されて精気のなさが大盤振る舞い大安売りで大量にダダもれしているんですよ。死んだ目ですか?目だけじゃないんですよ。顔も肌もみんな死んでるんですよ。しかたねぇしかたねぇ。若いもんと比べたら確実に寿命的には近づいているわけですから、あの世に。
そんなわけで年齢を重ねれば重ねるほど、顔に緊張感が保てません。鏡を見ている一瞬は無意識的に緊張感をほとばしらせていますが、ふとしたときの、あの、死相のような顔。そんなものが夜の電車に映し出されるわけです。えぇ。もう全体的に死相が漂っている感じすらする顔。うわぁああああああ!!わたしはこんな顔じゃない。こんな人じゃない。こんなのわたしじゃない。と、いくら思ったところでいくら願ったところでいくら悲しんだところで、それは紛れもなくわたしなんですよ。イクラ食べたい。
無防備なわたしなんですよ。無防備なんですよ。おっさん。無防備にしていると、死んだ目になっちゃうんですよ。おっさんおばさん。
◇
じゃ、内面でいこうか。内面を考えていこうか。そういう外見的なこと以外で「死んだ目をしている」と、誰がどう判断できるのか。
死んだ目をしているのか、どうなのかは、夢を持っているかどうかじゃないかと。
その形はさまざまで、人生はまだまだ長いと思っている若者が抱く、大きな破天荒な夢だけが夢じゃない。
自分の置かれている位置を考えながら、まわりとのバランスを見ながら、時期を選びながら、いつか実行しようと虎視眈々と淡々と思い描く夢。端から見たら小さい夢と思われるようなものでも、それを思い描き、叶えるためにいまできることをしていく。いまは実行に移すことができなくて、ただただ現状が変わるのを待つしかできない時もあるけど、それでもいい。
そういう時期もあるんだよ。そういうバランスもとりながら想っていくっていうのが、多くのおっさんおばさんの夢じゃないかと思ってる。そんな夢を持っているなら、若者に「目が死んでいる」と思われたっていいよ。おっさんおばさん。
あゆおさんも、夢をたくさん持っていて、多分、人生においては死んだ目になってないと思うんだ。素敵だなって思う。思ってる。そういう人が、はてなにもネットにもリアルにもたくさんいて素敵だなって思う。( ー人ー)|||~~~ アヤカリタイアヤカリタイ 夢を叶えている人もたくさんいるし。
さぁ。今日も死んだ目で電車に乗ろうか。
レッツ!死んだ目。
ビバ!死んだ目。
今日はここまで。
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