NHK 連続テレビ小説 略してNHK朝ドラの「まれ」
ここまでのざっくりとしたあらすじをわたし目線で。
小さいころからお菓子が大好きで、お菓子作りが大好きだった希(まれ)。コンクールに出たりもしますが、家の事情や自分の力のなさに一度はパティシエをあきらめたものの、就職した市役所の仕事を経て、やはりパティシエを目指すことにします。
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市役所を辞めてパティシエを目指して横浜へ。そして自分の一番好きな味を作り出すパティシエの店に無理矢理就職し、あれやこれやあり、何年かして先輩スーシェフの退職と共に、古くからいる先輩パティシエ(ドランク・ドラゴンの鈴木拓←良い味出してる)を追い越し、希はスーシェフになりました。
スーシェフのスーは副みたいなもので、副料理長という感じでしょうか。パティシエの店事情はわかりませんが、希は番頭さん的な役割になって、ただケーキを作っていればよい立場ではない、ということになっています。
そこで、新人さんを一人採用することになり、面接採用トレーニングを希がすることになりました。
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その新人さんが弥生。パティシエを目指す経緯が自分に似ているということで、希が惚れ込んで採用しましたが、絶望的に無器用。
その弥生の去就をかけて「メッセージプレートを書いてもらいます」。メッセージプレートが上手に書けなければ退職って、いきなり高いハードルを用意してしまいます。
無器用なら何回でも練習しなくては!「わたしは1000回やれ!と言われたから、その100倍の10万回やりましょう!」「10万回やります!!!」的な体育会的なノリで練習をしていきます。
わたしのもやもやポイントです。
自分と似ている人を採用するとうまくいかない(と思う)
小規模な職場では、価値観などの根っこの部分だけ同じで、それぞれがそれぞれのカラーがあるほうがぶつかりませんし、お互いを補っていけることが多いです。
最初から似た人を採用すると、働き出してから、それ以外の差異や相違ポイントが目についてきて「こんなはずじゃなかった」という気持ちが湧いてくることがあります。
わたしできたからあなたにもできるとは思わない方がいい(と思う)
そもそも、希は小さいころからお菓子作りが好きで、ずっとお菓子を作り続けてきています。パティシエとしての基礎は学んでなくても、独学でいろんなことを体験しています。弥生とは土台が違います。味覚も違います。一緒に考えてはいけません。それは弥生にとってハードルが高すぎます。
みんなちがってみんないい
それにしても採用の際に、お菓子作りの経験と腕については全くノータッチで採用するってあるんでしょうか。それは経営的にOKだったのか、と、その点でも希の甘さが感じられます。
大きいものを作るには小さいものから(と思う)
複数日にわたってもやもやしたのが、メッセージプレートでの練習。言葉なんかいきなり書けるわけありません。であれば、まずは線を1本引くところからです。
縦線と横線。
それが上手にできるようになってから一文字を書く。
それから文に。
800mを完走できない子に、いきなり10000m走りましょう!とにかく走りましょう!何回でも走っているうちに走れるようになりますよ!と言っているように思えてしまいました。それはつらい。
と思う、まとめ
ドラマを見るとき、日常的には、脳内で不快成分が発生しないように、ここには描かれていない何かが陰であったに違いない、と思うことにしています。
ですが、最後に書いたメッセージプレートのくだりは、もう口を出したくて口を出したくて。
指導は、できないという前提から、どうやったらできるようになるかを考える。そして試行錯誤して、できなかったらどんどん内容のレベルを下げて指導する。
教えるのも技術。指導者も最初は初心者。最初は教える技術がないかもしれません。であれば、教える側の指導者も、教わる側を丁寧に見ながらの工夫が必要です。
まっすぐ弥生を見据えて、心からぶつかっていくのは希のいいところですが、パティシエの練習にはもう少し技術指導があってもいいです。映っていないところでやっていたと思いたいです。
今日はここまで。
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