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おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

カラスの親指[道尾秀介]あなたが見たものは本当ですか

読書感想文

まーさん ( id:kun-maa )が「面白いよ」と言っていたので読んでみました。そういえばわたしは、人のアドバイスとか人のお薦めとかにはあまり乗っからないたちだったのですが、はてなを始めてからはずいぶん乗っかってきたように思います。ノリノリで。これもはてなを始めてわたしが変わったことの1つなのかも知れません。

 

カラスの親指。

もちろん映画は観ていません。

 

 

理由はそれぞれですが、借金を重ねて重ねて、不幸のどん底に落ちてしまい、周りも不幸にしてしまった人たちの再生ドラマです。どうやって再生していくのか、果たして再生できるのかー?!

 

 

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◇ ここからちょっと自分語り-------

 

わたしも父の借金や自分の借金でそれなりに悲しく苦しい思いをしてきたので(しているので)、読みながらその状況をあれこれと想像してゾワゾワとしてしまいました。

 

お金だけで幸せにはなれないけど、ある程度お金がないと幸せになれないと思いますし、ましてや借金を取り立てられる日々はつらい。もともとが真面目で、自分が作った借金ではない借金は、根が真面目な分だけまるごと借金を背負ってしまって余計につらい状況に陥りがちです。

 

借金をしていると、さらに借金をさせようとする人が集まりますし、そして借金を返せなくてギリギリになっている人を騙して儲けようとする人も集まってきます。普通なら騙されないかもしれないその手口に、借金で頭がいっぱいの時は、いとも簡単に騙されてしまいます。

 

借金で首が回らなくなっている人をさらに嵌めるより、お金を持っている老人を騙すオレオレ詐欺のほうがマシだ、というようなことがこの本にも書いてありましたが、借金重ねてる人を騙すのは、本当にひどい。沼ずぶすぶ。そんな手口はいざというときのために知っておいた方がよいかもしれません。知っていても騙されてしまうこともあるような気もしますが。

 

で、そんな沼ずぶすぶのダーキーな気分で読んでいたかというと、実はそうでもなくて、テンポの速さや、軽いタッチで書かれているので、気軽に楽しく読み進めることができました。

 

詐欺師のテツ&タケ。そして彼らが巻き込んでいく若者達。

 

見ているものは事実ではないかもしれません。本当のことではないかもしれません。人は見たいものしか見ないし、「見たつもり」のものすら、それは錯覚かもしれません。

 

 

まーさんが「あなたも騙される」とか書いてたから「騙されるもんか!」と思って読みました。多分そういうことじゃないかなと思ったことが、4分の1は当たっていました。でも4分の3はしっかり騙されていました。

 

そっちか

そっちだったかー

と。

 

最終的な展開はそうだろうな、と思っていたのですが、人物が違った。あの人が重要な役割を果たすのだと思っていました。えぇ。思い切り騙されてました。

 

よく読めば、ちゃんと伏線がひかれているので納得です。

 

「絶対騙されない」「推理してやる」と意気込む人は、是非ていねいに読み進めてください。

 

桜の季節のシーンで終わります。

この季節に読むのにぴったりの読後感です。

 

まーさん、これは読みましたか?

 

 

今日はここまで。

 

 

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