「なぜ人を殺してはいけないのか」
について、たくさんの人が書かれていますが、読まないようにしています。たぶんあまり良い気持ちにはならないから。ブコメも。
もし自分の子に「なぜ人を殺してはいけないのか」と聞かれたらどうするのか。
伝えたいことはこれだけです。
- 自分は人を殺したくない
- 自分も人に殺されたくない
- あなたも人を殺して欲しくないし
- あなたも人に殺されてほしくない
そして、なぜ「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問をしたのかを聞きます。
「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問は、それほどみんなが親にする質問とは思えないのです。
禅問答やディスカッションや言葉遊びが好きな子なら、その方面で話し合います(話し合うことが娯楽になる)。何か悩んでいるのなら、その悩みの方向で話し合います。
なんのために、どういう気持ちで「なぜ人を殺してはいけないのか」と聞いたのか、という子どもの気持ちを聞きたいです。
そこに闇はあるのかないのか。
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怖くて怖くて仕方ない気持ちで、反意を込めて「なぜ人を殺してはいけないのか」と聞いているのに、「人と人とは殺し合うものである」と言っても無意味ですし、「動物は殺してもいいのに、人を殺してはいけないのは法律?」ということを純粋に知識として知りたいのに「人は殺し合ってはいけない」と道徳的に答えても仕方ないです。
論点たくさんありますものね。
子どもの性格も特性もそれぞれですものね。
簡単に答えられなくていいや。
一緒に考えていこう。
と思います。
親に演説されたことは、残るものもあるけど、心にも頭に残らず頭の上を通り過ぎていくものが多いです。自分で考えたことのほうが残ります。
ですから一緒に考えます。
子どもも真剣に聞いたのなら、恐らく一言で解決して欲しいとは思っていないはずです。そんなに単純なものじゃないでしょ。
「なぜ人を殺してはいけないのか」の答えは子どもの年齢や状態、性格によって変わります。いつどの年齢で、どんな状態で言われるのかわからない、前提のない状態で、一言で言えるような答えを事前に用意しておく必要は感じません。
自分の子どもであっても子どもは別の人間。
一緒に考える、でいいのではないかと思っています。
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