「パンならいくらでも食べられる気がする」
↑これはわたしの名言ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪
ふわっふわの食パンはいくらでも食べられる気がし・ま・す・よ・ね☆
「パン一斤とか普通に食べられるっしょ」
と、言ったら
「んんーーーーでもわたしはパン一斤でおなかいっぱいにしたくないけどね」
と、言われました。
フレンチとかイタリアンとかサンマルクとか行けば、パンのおかわり自由だったりしますが、そこはやっぱり自粛って言うか、メインも食べたいって言うか、大人らしくっていうか、パンだけを食べるわけではないですけれど。
パン屋さんでパンを選んでいるときは幸せですね。
あれは何でしょうね?
優雅な気持ち。
店内に漂うパンの香りで幸せな気持ちになります。
イートインなんかがあってコーヒーの香りもしてきたら最高ですね。
そのまま食べるパン。手を加えるパン。シンプルなパンはアレンジがいくらでも可能ですから、食べたい方法によって合うパンを選びます。
ですが!
ですが!!
ですが!!!
ちゃんとしたパン屋さんでパンを思い切り買おうと思うと、ビックリするお値段になります。お会計の時にお財布出してビックリしています。自分で選んでいるのに。
昨今は消費税8%がいまだ暗算できないからか、レジの前で予想もしない金額になっていて、さらにビックリしています。もうビクビクビックリ、ビビリマクリブーなので、お腹いっぱいパンを食べる、という幸せはなかなか訪れません。
さらに、パンは腹持ちが悪く調理パンやおやつパンデニッシュなどは高カロリーなのでダイエットにむかない気もします。チャウ(・_・ 三・_・)チャウ お腹いっぱいがダメなんだ。きっと・・・
ですがパンは愛すべき食べ物なのです。
そのパン愛をさらに盛り上げる本がこちら。
真夜中のパン屋さん
真夜中に開くパン屋さんの話です。
NHKのドラマにもなりました。
オーナーの暮林(クレさん)は、妻の美和子さんが事故で亡くなったあと、彼女の開きたかったパン屋さんを開きます。人々の傘になるようなパン屋さんです。困った時に差しかけてあげる傘のようなパン屋さん。だから真夜中に開店します。
一緒にやるのは美和子さんにあこがれて美和子さんに救われたブランジェ(パン職人)の弘基。弘基はさんざん悪いことをしてきて、そして美和子さんに会います。会って美和子さんに惚れ込んでパリに行った美和子さんの後を追っかけてパリへも行きパン修行をします。そしてダメダメだった自分の人生も変えていきます。
希実はいつも何かに怒っていました。母にも母の交際相手にも、学校でも。そしてとうとう母に捨てられて、ブランジェリークレバヤシに美和子さんの腹違いの妹だと言ってやってきました。
そうです。真夜中のパン屋さんはパン屋さんの話ですが、パン屋さんに集まる人の物語なのです。
[広告]
パンは平等な食べもの
美和子さんは言いました。
パンは平等な食べものなんだもの。道端でも公園でも、どこでだって食べられる。囲むべき食卓がなくても、誰が隣にいなくても、平気でかじりつける。
どこでも、誰とでも一人でもかじりつける、誰にでも平等な食べもの。一人でもちゃんとおいしいし、二人でいても同じようにおいしい食べもの。それがパンなのだと。
何が減ってるの?
希実は自分をいじめていた幼なじみの涼香と、とっくみあいの喧嘩をします。双方の保護者が呼ばれて、暮林もパンを抱えて学校へ行きます。
「いっぱい食べれば機嫌も直るかも知れんで」
涼香はフンと鼻を鳴らして言い捨てます。
「別に、お腹なんて減ってませんけど」
バカ呼ばわりされても暮林は笑顔で聞き返します。
「・・・・・・それやったら涼香ちゃん、何が減って、そんなんなっとるんや?」
うん。そうだ。
そういう時ってやっぱりなにかが減っています。その何かは食べることで解決できないかもしれないけど、おいしいものを食べることで少しだけ埋まったりすることがあります。
根本的な解決ではないけれど、それで元気が少し出たりします。
おいしいもんを食べると、人はうっかり笑ってしまうやろ?
なぜ暮林がパン屋さんをはじめたのか、希実に聞かれて答えます。
「うまいパンを作りたかったからや」
「おいしいもんを食べると、人はうっかり笑ってしまうやろ?」
パンは毎日食べるもの。
そのパンで笑うことができたら人生お得
ということなのです。
人生お得!
いいじゃないですか。
おいしいもの食べて笑って幸せになって人生お得!
食べることもできないくらい、気持ちが、自分がダメになっていることあります。
食べようと思っても食べられない。気持ちが食べものにむかない。食べてもおいしくない。砂を噛むような味しかしない。
だからおいしいものを「おいしい!」って食べられることは、それだけでとても幸せなことだと思います。
その他にも悩みを抱えた人たちがたくさん出てきます。
ブランジェリークレバヤシのパンに惹かれて癒されていくのです。
近所の母に放置された小学生のこだま
こだまのお母さん
ストーカーの斑目
おかまのソフィア
出てくる人はみんなどこか弱くて、でも優しくて気持ちが良いです。
クリームパン
カレーパン
メロンパン
クロワッサン
カツサンド
フランスパンのBLT
バゲット
バタール
フィセル
デニッシュ
ブリオッシュ
ドーナツ
チェロキー
幸せ。
今日はここまでです。
真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 大沼紀子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2012/12/05
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 大沼紀子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2013/10/04
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (10件) を見る
[広告]
■合わせて読みたい