以前1話だけ読んでそのままにしていた雪花の虎。1巻2巻をこの連休に読みました。
上杉謙信は女性であった。その女性の謙信がどのように育ち、どのように戦っていくかという話...だと思う...
東村アキコが描く、女・上杉謙信一代記!
戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信。
毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった―――
時は享禄二年、1529年。
越後の春日山城城主・長尾為景の第3子が誕生する。
不甲斐ない嫡男・晴景に代わる後継ぎとして期待された赤子は、しかし女児だった。
失望する為景だったが、すぐに決意を新たにする。
「この子を、姫武将として育てる」「名を虎千代とする」と――
強い父、やさしい母、穏やかな兄、健気な姉に囲まれ、小さな山城でお転婆に育つ虎千代。その双肩に背負う運命の重さを、未だ知るよしもなく……。
東村アキコが挑む本格大河ロマン、
越後の虎、女・上杉謙信の一代記がいま、始まる!!
あー新潟 行きたい(うまいもん食いたい)。
謙信が実際に女性だったのではないか。なぜ女性だと思えるのか。ということも、欄外のミニコラム的なもので解説されていて、読めば読むほど、おお、なるほど、と思えます。
よしながふみの大奥。あれは徳川将軍が女性だったら、という御伽話的人間模様ですが(好きですが)、この雪花の虎は、もしかしたら本当に上杉謙信は女性だった?あれ?結構女性っぽい?あれ?結構本当に女性だったんじゃね?いや女性で決まりでしょ。上杉謙信は間違いなく女性だったでしょーーー!!←確信
と、思えてきてしまいます。
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ちょうど東京タラレバ娘も同時並行して読んでいて、「あーモヤモヤすんねっ!!」と思っていたところだったので、この骨太の雪花の虎はいいですわ、いいですわ。とても好き。ワンシーンワンシーン好き。ああ、紙の書籍で買えばよかった。
東村アキコの作品は、ググッとググググッとくるシーンが1話に1つくらいあって、そのシーンが頭の中に強く残ります。多分そこが話のキモ。
でもそれ以外に、個人的にググッとくる印象に残るシーンがあって、もしかしたらわたしだけなのかもしれないし、もしかしたら他の人も印象に残っているのかもしれないけれど、今回は足の裏。ぽってりとした足の裏。
その足の裏のシーンが頭の中に強烈に残ってしまいました。
もちろん、至る所に東村アキコギャグがつっこまれているので、ニヤニヤしたりプッと吹き出したりしながら読んでいます。
動と静。
はっきりとした動と静。
喜びと悲しみ。
強さと儚さ。
わたしの好きな作家は、多分このどちらも魅力的に描く人なのだと思います。
西原理恵子しかり。
で、雪花の虎。
1巻2巻は誕生から初陣まで。まだまだ幼さの残る虎千代。
歴史が苦手な人にお勧めです。歴史に詳しい人には物足りないかもしれません。 あ。主人公が上杉謙信ではなく、そういう女の一生だと思って読めばいいかも。
何回も読み返す愛読書の1つになりそうです。
今日はここまで。
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