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おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

[映画]アメリカン・スナイパー[米軍史上最多160人を狙撃した一人の優しい父親]

クリント・イーストウッド監督の映画「アメリカン・スナイパー」を試写会で見てきました。主演はブラッドリー・クーパー。

 

アカデミー賞 6部門ノミネート。


映画『アメリカン・スナイパー』オフィシャルサイト

 


映画『アメリカン・スナイパー』予告編 - YouTube

 

アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー

  • 作者: クリス・カイル,スコット・マキューエン,ジム・デフェリス,田口俊樹・他
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/02/20
  • メディア: 文庫
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アメリカで公開された戦争映画史上最高の興行収入額となっています。

 

 原作はこれ。

「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」(American Sniper)

イラク戦争に4度従軍したクリス・カイルの自伝。

ネイビー・シールズ最強の狙撃手

ネイビー・シールズ最強の狙撃手

  • 作者: クリスカイル,ジムデフェリス,スコットマクイーウェン,Chris Kyle,Jim DeFelice,Scott McEwen,大槻敦子
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2012/04
  • メディア: 単行本
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クリス・カイルはイラクへ4回行き、160人を狙撃し射殺し、仲間からは「伝説」と呼ばれ、敵からはラマディの悪魔(シャイターン・アル・ラマディ)」という異名で恐れられます。

 

多額の懸賞金もかけられる中で、それでもクリス・カイルはイラクへ戻っていきます。同じく敵側の天才スナイパーをやっつけるために。仲間を救うために。

 

クリス・カイルを演じたのはブラッドリー・クーパー。

 

ブラッドリー・クーパーって、2011年に米「ピープル」誌の「最もセクシーな男性」に選ばれていたり、海外ドラマでひょいっと見ると、いい体はしていますが、ゴリマッチョなイメージがなかったので、別人かと思いました。今回の役作りのために84キロから105キロまで増やしたそうです。そしてクリス・カイル本人にそっくりに。

 

↓ ここに比較した写真あります。

ブラッドリー・クーパー、伝説のスナイパーに激似で話題騒然! 主演最新作「アメリカン・スナイパー」で壮絶役作り | 海外ドラマ&セレブニュース TVグルーヴ

 

 

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----------- ここから感想+ネタバレとか事実とか

 

この映画は狙撃手であるクリス・カイルを英雄的に描きすぎている、という批判もあったようですが、わたしは全く違う印象を受けました。

 

カウボーイを目指し、ロデオ大会で連勝していたカイルは、9.11の映像を見て「国を守ろう」と従軍志願します。そして入ったのがアメリカ海軍の特殊部隊、シールズ。

 

 お父さんの「羊になるな」という教育もあるのでしょうが、小さいころから弟を守り、というエピソードが出てきます。弟をいじめていた子を殴り倒します。浮気をした彼女の男を叩きだし、彼女に「出て行け」といい、メソメソしません。シールズの訓練でもベルを鳴らして辞めていく人がいる中、積極的に訓練に参加してさらに強くなっていきます。中盤以降では狙撃手としてどんどん人を殺していきます。

 

妻や子もいて「もうあなたは充分国を守るために戦った」のようなことを言われても、クリス・カイルは、再びイラクへ赴いていきます。

 

クリス・カイルは4回もイラクへ行ったけれど、1回で「もうたくさんだ」と思った人もたくさんいます。クリス・カイルは「イラクへ帰っていった」のですが、途中で出会った弟は「帰りたい」とアメリカへ帰って行きます。

 

一人でも多くの仲間を救いたかった。

 

そう思い、存在価値を見いだしていたのでしょうか。

 

ああ、こういう人なんだろうな、という感じなのです。強い人。射撃もうまい。集中力もある。そういう人。好戦的な人なのか、単純な人なのか、愚かな人なのか、と思ったりします。でも、弟を思う気持ちや、仲間を思う気持ちも描かれています。

 

ランチャー(らしきもの)で、味方を狙っている敵側の男を狙撃。男が手から落としたランチャーを子どもが手にとった時、クリス・カイルは子どもに向かって祈ります。「離せ!」子どもを撃ちたくない。こういう葛藤は最初の狙撃でも現れています。機械的に無感情で狙撃をしていたわけではないという描写です。

 

勲章やアメリカの考えかたとして、たくさんの同胞を救ったことを考えるとクリス・カイルは英雄なのだと思うのですが、この映画で「英雄扱いしすぎている」という感じはしません。むしろ、葛藤やだんだん気付いてくる戦いの無意味さなどが表現されていると思います。

 

映画の主人公であるクリス・カイルは故人です。

2013年死去。

 

過去からつい最近までの話だ、ということは衝撃的です。


海外ドラマの中でも元兵士達の話はよく出てきます。兵士が、戦いが、その傷が、日本では考えられないほど身近なのでしょう。

 

クリス・カイルは、後年、PTSDに悩む帰還兵、退役軍人のための活動もしていきます。

 

そのうちの1つである射撃訓練に来ていた退役軍人に銃を向けられ射殺されます。(銃が身近ではない日本人には馴染みませんし、映画を見ているときにも「なぜリハビリに射撃訓練なのか」と思ったのですが、そういう療法も)

 

この容疑者の裁判は2015年2月に始まる予定だそうです。

 

過去の話であり、今の話でもあり、そして生きていても、それぞれに受けた傷は未来まで大きく影響する、と映画外のことも含めて思いました。

 

大規模な戦闘シーンはあまりなく、小規模な作戦での戦闘が多いので、戦争映画というイメージの派手さ、悲惨さはありません。が、4回の従軍でだんだん変わっていく、クリス・カイル役のブラッドリー・クーパーの視線や表情を追って、2時間12分。

 

4回従軍すると言うことが解っていても、長いようで長く感じない。そんな映画でした。

 

エンドロールは、クリント・イーストウッドの演出により無音。

よかった。

 

この映画のエンドロールに音楽はいらなかった。

 

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まだ、発酵していない感想です。

今日はここまで。

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