料理にまつわる思い出

母は体の弱い人でした。 わたしが小さいころにも何回も入院をしたり、床に伏せっていることがよくありました。 「ただいま」と言っても、家の中がしんと静まりかえって、返事も聞こえないときは母が寝込んでいるときです。 ランドセルを置いて、奥へ行き、母がいつも寝ている部屋の戸を開けると、ふとんにきちんと寝ている…