うどんといえば、香川県高松。
東京でうどんといえば、武蔵野うどんの東村山。
ですが、
東村山市のさらに西にある武蔵村山市は「村山 糧(かて)うどん」です。
糧(かて)うどんは、糧(かて)と一緒に食べるうどんです。
糧はおかず
うどんと一緒に食べる天ぷらも糧ですが、うどん汁の中に入れて一緒に食べる大根とかにんじんなどの野菜も糧です。
うどんだけだと栄養が偏るから糧と一緒に食べる、つまり糧はちょっとした、うどんの食事に合わせる野菜のおかずです。
糧の野菜はそれぞれのおうちによって違います。買ってきたり、もらってきたりして、使うこともありますが、昔なら自分の家の畑で作っている野菜を使ったほうがいいですから、 自分の畑で何を作っているかで、それぞれの家の糧も違っていました。
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畑で取れる野菜も季節によって違いますので、季節ごとにも糧は変わります。例をあげれば、ほうれん草、小松菜、にんじん、大根などでしょうか。豚肉と合わせます。
村山うどんは?素朴なうどんです。
小平市ー村山市のあたりは、土地があまりよくなかったので、小麦を育て、冠婚葬祭、寄合、人寄せなどの人が多く集まるときには、うどんを打ってうどんを振る舞う、というのが昔のおもてなしでした。
古い農家のおじいちゃん、おばあちゃんの多くはうどんを打ちました。冠婚葬祭ごとにお互いに振る舞い合いますから、「あそこんちのうどんはおいしいからねぇ」と、おいしいうどんを打てる家は評判になったりします。
おいしいうどんを打てる家の集まりは楽しかったようです。
とはいえ、うどん。
昔でいえば小麦よりも米のほうが上等ですから、水田のある地域から嫁に来た人は「祝いの席で白い米や赤飯を出さずに、うどんを出すって、わたしは歓迎されていなかったのか?」などと思ったこともあったようです。
村山うどん、糧うどんは、それほど広まっていないので買える店も、食べられる店も限られています。
比留間製麺のうどん
地元の人に馴染み深いのは「比留間製麺」のうどんでしょうか。地元では学校給食でも食べたひとは多いでしょう。
ここの「田舎の生うどん」がおすすめ。
一袋に2玉入っていますが、お店の人に「これ一人一袋はペロッと食べますよね?」と聞いたら、
「まー男の人だったら食べますね」
という、答えが。
一人で一袋かる~く食べちゃいましたけどね。
作り方
つけ汁を作る。
鰹だしや昆布の醤油つゆに、茹でた豚肉の薄切り、または、油揚を一緒に煮ておきます。
大根、にんじん、なす、ほうれん草、小松菜などを茹でておきます。
うどんを茹でて、水で洗って、ザルにあげる。
うどん汁に、うどんと糧をつけながら食べます。
比留間製麺の「田舎の生うどん」はゆで時間2-3分ですから、暑い時期も気軽に食べられます。
あ。違った。6-8分って書いてあった!かけうどんと見間違ったーーー!
でも、2-3分で大丈夫だと思いま・・・
素朴で、なんということのないうどんですが、粉もんがお好きな方はぜひ1度お試しください。
自分で打つならこちらを参考に。
今日はここまで~
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