おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

猛烈に野菜の総菜を作りたくなる本「雪と珊瑚と」

めっきりブログを書かなくなってしまいましたが、書かないと読んだことすら見たことすら忘れてしまうのではないかと思い、備忘録~備忘録~~です。

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

 

雪と珊瑚と (角川文庫)

雪と珊瑚と (角川文庫)

 

ジャケ買いならぬ表紙買い。タイトルイメージもよかったし。でも、この「雪 」と「珊瑚」は名前です。

 

珊瑚、21歳。生まれたばかりの赤ちゃん雪を抱え、途方に暮れていたところ、様々な人との出逢いや助けに支えられ、心にも体にもやさしい、惣菜カフェをオープンさせることになる……。

 

シングルマザーが苦労を重ねて人に助けてもらいながら自分の店を持つ。これだけを見ると「うわぁ、ありがち」「あーはいはい」ってなりそうでしょ?

 

 

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でもね、読み始めて1ページで引き込まれました。いい作品ってやっぱりそうなんですよね。止まらなくなりました。夢物語かもしれないけど、こういうことってやっぱりあると思うんですよ。

 

主人公の珊瑚のキャラが最初うまくつかめませんでした。カジュアルな人なのか一本気な人なのか。でも、そう。特別な感じの人じゃなくて、多分普通の人。親しい人とはちゃんと親しくカジュアルに接することもできるし、気遣いとか思いやりとかもバランスよく持っている感じ。最初はもっと頑なな人なのかと思っていたので、いい意味で裏切られました。

 

珊瑚みたいになりたかった。でも今はくららさんみたいになりたい。もっと自分に余裕ができたら、子育てで困っている人の力にもなれたらいいな、とか思う...(あ、そんなに子ども好きじゃなかった。けど役に立てたらいいな)どちらにしても食を大切にしていくという話はとても好き。

 

この本を読むと猛烈に総菜を作りたくなりますよ。

 

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それにしても、悪意をぶつけたい人っているんだなぁ。わざわざ本人にぶつけなくてもいいのに、その人に直接に何かをされたわけでもないのに、自分の中で発酵させた悪意をぶつける。それはぶつけたほうもぶつけられたほうしんどいと思うけどやらずにいられない人っているし、やらずにいられないこともあるんだろうかなー。

 

と、そういうエピソードもあって、そこはとても考えさせられました。親子の話もあって、おいしいお総菜の合間に、気持ちをざらつかせられるうまい構成。

 

雪と珊瑚と (角川文庫)

雪と珊瑚と (角川文庫)

 

 

今日はここまで。

 

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