おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

水に流したらそれでいいの?

お相撲さん暴行事件。

 

事実のみが報道されているとも思いませんし、それぞれの人がそれぞれの立場で語っていることが多すぎて何とも言えないのですが、一つ引っかかっていること。

 

暴行があった後、

土俵下で話していた

和解してた

から問題ない

という主張。

 

 

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これ、いじめという名前の学内暴力とかパワハラとかセクハラと同じ感じがするんですよ。

 

先生を交えた話し合いで、加害者があやまって握手させて和解したから問題ない

 

とか。

 

暴力行為はあったようだけど、二人のあいだでは和解してたから問題ない

 

とか。

 

それは、当人同士が語ることはあっても、周りが「だから大丈夫」としてはだめでしょ。ましてや立場が上の人からの暴力なんだから。「これで相撲界が傷つく」とかの関係者の発言もあったようだけど、え?だから被害者は黙っていろと?

 

会社に傷がつくし、上司も反省しているようだから、ここは穏便に...え?訴えた?なんてことしてくれたんだ!!会社と会社に貢献をしてくれたその上司の将来はどうしてくれるんだ?!

 

これ、ちょっとおかしいよね。

 

わたしは「問題はおおごとにして吹き出させた方がいいと思っている派」なので被害届が出て捜査が入るのはいいことだなぁ、と思っています。そこにそれぞれの思惑とか嘘とかがないといいなーとも思っていますが。

 

さて、当人同士が「いい」と言えば、で言うと、

 

わたし、中学生の時に一番体の大きな男子に殴られて、教室の中程から後ろまで机をなぎ倒して吹っ飛んでいったことがありまして。教室中 もう大騒ぎ。

 

男子が突然キレたということなんだけど、わたしの態度にも反省すべきことはありまして、その後、すぐ、その男子とは和解しましたし、「もう外野が何も言ってくれるな!」と、恥ずかしいやら恥ずかしいやら。

 

それを女子が(しかもその女子はわたしのことが好きではない女子)学活で手を挙げて先生に言いました。「ばんばんさんが殴られて吹っ飛びました」的なことを。

 

「いいんです。いいんです。大丈夫です」と慌てて打ち消し、先生も「大丈夫なのか?」「大丈夫です!!」「怪我とかしてないのか?」「はいっ!全然」。合いの手で周りの女子が「えー大丈夫じゃないじゃん」「ものすごかったじゃん」と言っていましたが、先生は「あーそーなのー」的で、話は終わりました。わたし的には「事なきを得た」って感じでしたし、「もう言ってくれるな」と思っていました。

 

そんなわけで被害者と加害者がなんのわだかまりもなく水に流すことも流したいこともある、っていうのもわかります。でも、あれはわたしが大きな怪我とかしてなかったからよかった(打撲と擦り傷程度はもちろんあったけど)のであって、大きな怪我をしてたり、また、時代が今だったらもっと違う展開になったんじゃないかと思います。

 

で、相撲界では怪我をすることも日常ですし、もしかしたらその程度の暴力はことさらに言い立てることでもない、って思っている人も内部に多いのではないかと。学校と同じように閉鎖された感じをうけました。

 

もしかしたら相撲だけじゃなくてスポーツ界にはまだまだ「それくらいなら」という暴力行為を肯定する人がたくさんいるのかもしれないし、そういう人はそろそろ考えを改めるか、影響がある場所でそのような発言はしないで欲しいなぁ、と思っています。

 

今日はここまで。 

先生、殴らないで!―学校・スポーツの体罰・暴力を考える

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