GWにぴったりの本。
「振り込め犯罪結社」
このGWを利用して実家に帰ったりして母に会ったら、より具体的な注意を促がしたいと思います。幸いなことに母はお金を持っていないので...とも思いますがわかりませんよわかりませんよー1-5万くらいなら、いや10万くらいなら。うーん、どうでしょ。
- 守ってあげたい
- 守るものが多い
- おおごとにしたくない
というものがあればあるほど、穏便にすませられるなら、お金で解決できるなら、支払ってしまおうと思う気持ちが働いてしまいそうです。
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で、振り込め詐欺の罪悪感は他の犯罪と比べるととても低いと思います。融資保証金詐欺のように相手が倒産寸前のお金のない人ではなくて、孫や子どものために払うだけのお金を持っている人たちだから。うっかりすると近しい人が加害者に荷担しないとは限りません。
振り込め詐欺にひっかかってしまう人を「バカじゃないの?」「そんなのちょっと考えればわかるでしょう」と思うかもしれませんが、この本を読むと、ひっかからないほうがおかしい、くらいに思えてきます。それだけ周到に用意されています。そこまでされたら騙されるのも無理はない、と思えてきます。
騙せなくても金は取れる。騙されていることに気がついてもお金を払ってしまうのはなぜ?
詐欺だとわかっていてもお金を払ってしまうことが、相当数あるといいます。大金が動くときは恐らくこのケースではないかと。
平和を金で買う
内容については本を読んで欲しいのですが、こんなことになったらお金だけでなく本当につらいと思います。怖い怖い怖い。
騙すためのストーリーは日々進化している。
詐欺のストーリーはもちろん、電話のかけ方、演技をばっちり訓練されています。
訓練する人はコーチ屋。
詐欺をする人、電話をかける人を指導して稼いでいます。
訓練指導しながら、プレーヤーも選抜もされます。電話をかける練習をしてモノになるかどうかは、練習だけではなく声の質などにもよるそうです。
振り込め詐欺は、心配する親や祖父母の気持ちにつけ込んでお金を出させます。
そして逮捕されるのは末端だけで、この仕組みや、もとの情報や、やっていた組織・人は丸ごと残って、時期を見計らって新たにまた詐欺グループを立ち上げます。
P195からの詐欺のトークテクニック
- 「被せ」
- 「こだま」
- 「地蔵」
- 「輪っか」
詐欺でなくても執拗な電話営業も似たようなテクニックを使っていそうです。これは知っておいて損はありません。この騙しのテクニックを習得してわたしも交渉ごとを電話でするときに使おうかと思ったり思ったり。
この本が書かれてから1年半、取材はもっと前です。振り込め詐欺の手口はもっと進化し複雑化し悪質化しているかもしれません。
ということで、母には、まずは、連絡・相談・隠し事なし、を心して欲しいと思います。
詐欺電話をかけるための名簿を用意する「名簿屋」「かばん屋」「道具屋」「データ屋」も厳選した名簿を扱うはずなので、お金のないうちがリストに入ることはなさそうですが。
ギャングース。絵もストーリーも怖くて、ほんと読みたくないんだけど、ついつい読んでしまいます。
今週のお題「ゴールデンウィーク2015」
今日はここまで~
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