オンデマンドでの試写。
自宅で見ました。
家で見ていると、画面も小さいですし、中断してしまったり、他のことに気を取られたり、スマホ見ちゃったりするので、できるだけ注意をしましたが、やはり劇場で見るのとは違います。
2015年6月20日公開です。
(↓間違ってますよー)
2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けている、エドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積むひと」。夫婦や親子の関係、そして周りにいる人々との交流を静かに愛おしく描いた本書が、舞台をアメリカから日本に移し、新しい物語として映画化されました。主人公の篤史を演じるのは日本を代表する俳優、佐藤浩市。篤史の妻・良子役には7年ぶりの待望の映画出演となる樋口可南子。二人の一人娘・聡子役に北川景子のほか、野村周平、杉咲花、吉田羊、そして柄本明と、ベテランから躍進目覚ましい若手まで、豪華なキャスティングが実現しました。監督は『釣りバカ日誌』シリーズ、『武士の献立』でメガホンをとった、人間ドラマの巧みな演出で定評のある朝原雄三。
ラストまで全て予想できますし、大きいひねりもないですし、主演の夫婦の佐藤浩市も樋口可南子も安定の演技力なので、落ち着いて観ていられます。
うーん。
エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積む人」を基にしたヒューマンドラマ。北海-道で第二の人生を過ごそうとする夫婦が、改めて自分たちの愛情や絆を見つめ直す姿を追-い掛けていく。メガホンを取るのは『釣りバカ日誌』シリーズなどの朝原雄三。佐藤浩市-と樋口可南子が主人公の夫婦にふんし、その脇を『悪夢ちゃん』シリーズなどの北川景子-、『日々ロック』などの野村周平らが固める。温かな物語に加え、北海道の大自然と美し-い四季の移ろいを捉えた映像も必見。
もともと、この手のヒューマンドラマは好んで観ません。多分、オンデマンドでの試写でなければ観ない映画です。
いい人がいて、いい人に恵まれて、ちょっとしたトラブルや、過去のいざこざがあっても、今はゆったり豊かに過ごしていて、そして...
(゚-゚;)ウーン
と。
ここからネタバレあり
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何がわたしに(゚-゚;)ウーンと思わせたのか。
この手のヒューマンドラマは奇想天外なことはありません。しみじみ系ですから。それは解っていました。淡々と丁寧にきれいに描かれた人々の善意に踏み固められて、ストーリーが進んでいくんですよね。その綺麗さ、丁寧さがわたしにはダメだったー
ああ、ここまで書いて、今かなりわたしの気持ちがねじ曲がっていることに気がつきました。モルダーわたし疲れているのよ。
徹と良子の一人娘の聡子(北川景子)は、不倫して相手の奥さんを自殺未遂に追い込んでしまい、良子が亡くなっても徹は許しません。でも、まあ、それも...という展開。まあ、そうなりますよね。もう全部が予定調和的な。ふぅ。
あ、聡子が母の遺影に手を合わせた後、座布団踏んで立っている姿に違和感。座布団の上に立つのはだめでしょ。(←姑っぽい指摘)
東京での工場の苦労はともかくとして、北海道に来てからはゆったりと豊かな生活なのです。借金で立ちゆかなくなった工場をたたんで、借金かえして、そして北海道美瑛に来て、でも、そこからは豊かな生活。夫婦二人でゆったりと愛に溢れた豊かな生活。
工場の苦労の描写も、暴力団っぽいいでたちの人が借金取りに来ていましたが、それくらいでした。夫が妻に向かって「黙って金を出せばいいんだ!」とか「なんだ!この貧しい飯は!」と言うこともなかったですし、妻が「もう、あなた無理よ...」と泣きくずれることもないですし、「このままじゃ倒産するからね。あなたのやりかたじゃみんなが不幸になる!」と言い放ったりということもありません。
職人気質であったような夫を支えて、工場たたむには、それはそれは苦労があったと思います。修羅場だったと思います。ですが、それがテーマでないからか、そのあたりはさらっとしか描かれません。家と工場売って借金を返せているという設定なので、その後の北海道美瑛の自然や、熟年夫婦がラブラブでキャッキャウフフしている印象のほうが強いのです。だからこそ「その矢先に」という次の展開が生きてくるのでしょうが。
うらやましい。ああ、母にもそんな晩年があって欲しかった。わたしもそういう晩年を過ごしたい、と。あーーいいなーーーうらやましいなーーー。
夫は妻に衣食を依存しているような、家のことは何もしない昭和の普通の夫。妻は夫の世話を焼きたくて、そして夫は無器用ながらも妻を愛していて、いまや妻が喜ぶことなら何でもやってあげたいと思っているという、
うわぁああああ。
ハァハァ。
もう、やっかみしかない。
映画のレビューとはほど遠い。
小林篤史(佐藤浩市)と一緒に石塀を作るために石をツムツム積むのは、暗い目をした杉本徹(野村周平)。これはいい、これは。いい子なんだよぉ。そして徹の彼女の、上田紗英(杉崎花)もいい。こんないい子いるのーーー!いい。若いカップル。
ここを思うと、この二人を思うとちょっとじわっと来る。わたしは滅多に映画や小説では泣かないので「泣ける」とか「号泣」とか「涙が止まらない」的なキャッチコピーは鼻で笑っちゃうんだけど、ここは、少しだけじわっとくる。泣かないけど。
そして、彼女もお料理上手だよね。おばさんにちょっと教わっただけで、おばさんの味が出せちゃうんだから。
二人の料理の描写はもっといろいろほしかったなー。北海道ならではの素材を使った料理のシーンもっとほしかった(食いしん坊ばんざい)。
徹の彼女の紗英ちゃんの義理のお父さんが柄本明。うわぁああああすごいよ!柄本明!鬼気迫る。迫力の演技。そんなに迫力のシーンでもないのに、力抜けているおじいさんなのに迫力なんだよ。好きだなぁ。こういうの。柄本明が樹木希林と昭和前半が舞台になる映画で競演したらどっちが迫力だろうか。
...
...
見ている最中も、見終わったあとも、
( ̄- ̄)フーン
という感じだったんですよ。
でも、ここまで書いてきたように、しばらくしてから、じわじわじわじわ、じわじわじわじわ、といろんな思いが出てきます。
ちっくしょー!
ということは、結局、いい映画だったのか?
わたしは楽しんだのか?
( ̄- ̄)フーン
からの
じわじわ( ̄  ̄) (_ _)うんうん
原作を読みたくなりました。
劇中歌のナット・キング・コールの「スマイル」は、チャールズ・チャップリンの作曲なんですね!(知らなかった)
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いろいろ、とっちらかったところで、
今日はここまで。
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