FOXのアメリカテレビドラマのマイノリティ・リポート。
これは映画版のマイノリティ・リポートの10年後という設定です。
スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で世界的ヒットを飛ばした同名映画の10年後を描いた、注目の最新作!
舞台は2065年のアメリカ、ワシントンD.C.。かつて、殺人事件を未然に防ぐ“犯罪予防局”の要であった“プリコグ”と呼ばれる予知能力者のひとり、ダッシュを主人公に、新たな物語がここに幕を開ける!
2065年のアメリカ、ワシントンD.C.。“プリコグ”と呼ばれる予知能力保持者のビジョンを頼りに、殺人事件を未然に防いでいた捜査機関“犯罪予防局”のシステムが崩壊し、早10年。“犯罪率ゼロ”という夢の世界は終わりを遂げ、その後世の中には再び殺人事件が横行するようになっていた。
かつての捜査の要であった3人のプリコグたちはIDを抹消され、人里離れた地でひっそりと暮らしていたが、その中のひとりダッシュは、未だに現れる殺人予知のビジョンに、日々悩まされていた。彼は世間から身を隠す存在である自分に別れを告げ、ワシントンD.C.に戻る決意をする。自身の脳裏に映りながらも止まることなく繰り返される殺人事件をなんとか防ごうと、立ち上がる決意をするが…。
巨匠スティーブン・スピルバーグが自らのヒット作を初のドラマ化に導いた話題作!
映画の世界から10年後、新たなチャプターがスタートする!!
初回、2回目を見た時に面白さを感じることができなかったので、見るのをやめようかと思いました。未来の様子もありきたりで、目新しさを感じず、むしろ未来を描いたものとしては古さすら感じられました。考えてみれば2065年はそんなに遠い世界ではないので、今とそう遠くない感じに、敢えて描いたのかもしれません。新しさが感じられず。人間の感情をテーマにするなら、未来のシステムや道具や景色は無理に未来っぽく描かなくてもいいのに。そもそも未来のシステムがあれば、そんな中心部に元プリコグが入りこんだらすぐわかりそうなものなのに。
登場人物の感情はどうでしょうか。主人公のダッシュ(スターク・サンズ)は可愛かったのでいいとして、ララ・ヴェガ(ミーガン・グッド)が何ていうか、伝わってこないのです。うーん。なんなの。ダッシュの双子の兄のアーサー・ワトソン(ニック・ザーノ)はよかったです。姉弟を思いやりつつもバランスを取りながら自分のことを考えて行動する、というキャラがわかりやすく描かれていました。姉のアガサ・ライヴリー(ローラ・レーガン)も回を追うごとに素敵になっていったので、アガサが主人公でもよかったんじゃないか。アガサが普通の人間に混じって、島で生きていく話はちょっと心惹かれると思います。
「そんなに面白くない」と思いつつ、こんな風に回を追うにつれてだんだん「いいんじゃない?」と楽しみになりました。
3人で未来の犯罪を予知できるプリコグ。一人でもその断片は予知できて、犯罪を予防できる可能性があります。自分の予知能力を生かして積極的に犯罪防止したいダッシュと、自分を捕らえた政府関連とできるだけ遠ざかっていたいアガサ。金儲けや自分の立ち位置を盤石にするためにうまく立ち回りながら、アガサとダッシュの間を行ったり来たりするアーサー。
罪を犯す前に未来犯罪者として逮捕することや、3人を溶液の中に閉じ込めて人権侵害をしてもいいのか、それにはYesと言えませんが、ダッシュが望むなら能力を生かした捜査をしてもいいのではないか、どちらにしても予知は勝手に彼らの上に舞い降りて、犯罪場面を見せてしまうのだから。
結局、プリコグはプリコグとして生きていくしかないのか、ではその能力を持つものとしての役割は果たすべきなのか、果たさなくてもよいのか、やっとそんな深いところに到達するかどうか、というところで終了してしまいました。
うぉおおおおお!残念。
映画をもう一度見るかな。 世話係のウォリー役の若かりしダニエル・ロンドンに会いに(映画版でもダニエル・ロンドンはウォリー役で出てました)。
今日はここまで。
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