ネガティブなことのほうが言語化しやすい。
愛よりは憎悪の方が、理性よりは怒りの方が、簡便に言語化できることです。ポジティブなことよりは、ネガティブなことの方が、人の心に直接的に訴えかけやすいことです。「むき出しの暴力」が根を下ろさないように - 村上さんのところ/村上春樹 期間限定公式サイト
そうなんです。
村上氏の論旨とは少しずれますが、
たとえばお付き合いしていた人のこと。
ネガティブなこと、悪口、どんなに彼、彼女が酷い人だったのか、どれだけ迷惑を掛けられたのか、どんな仕打ちをされたのか、その時どんなに嫌な気持ちになったのか、なら、いくらでも延々と話すことができたりします。一晩中。えーそれひどいー。ありえなーい、と。
でも、彼、彼女がどれだけ素晴らしかったのか、どんなに優しかったのか、などは、なかなか口に出していうことができなかったりします。口に出してもすぐ終わってしまうんですね。聞くほうも「はいはい」でそれほど興味がなかったりします。
日常的にパートナーや家族、友人のいいところを話していると、惚気とか自慢ともとられかねないですから、ポジティブなことをいう機会もなかなかありません。そういう意味でも難しいと思うのですが、実際「さあ、言おう」と思っても、もうそういう訓練ができていないので続かないことは多いです。
レビューもだめだったところのほうが書きやすいのかも。
あの描写は薄っぺら
あの場面が不要
あの展開が理解できない
で、思うのです。わたしはポジティブな語彙はどれくらい持っている?ポジティブなことを言う準備はできている?
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さあ、いいことを言おう、人を褒めよう、と思っても、言い慣れていないと語彙が少なすぎていいことが言えません。続きません。
どうやって褒めたらいいのかわからないしーー
褒めるところがないのーー
ということになります。
これは、もしかしたら、いいことを言う練習・訓練ができていないからかもしれません。
いいところを言うための語彙はたくさん持っておきたいと思っているのです。
そういう場合は、褒め上手な人の言葉に注目してみます。ポジティブな人が使っている言葉に注目してみます。パクっちゃう?
別件で話をしているときに、ある人から「どうやって褒めたらいいのかわからないし、褒めるところがないっ!!!!!」と言われました。色々話しているうちに「褒めたくないんですっ!!!」という本音(怒り)も出てきましたから、闇は深いんですが。
一度、気の置けない友人と、褒め大会をやろう!とやってみたんですが、あれは如実です。言葉につまります。でも面白かったです。そうかー彼氏のそういうところをいいと思ってるのかー。親のそういうところを好きなのかーって。面白い
うっかりするとついついネガティブな方面へ行きそうになるので、そこはお互いで押しとどめて。
笑えちゃうこともたくさんあります。
気持ちが元気なときにお試しください。
今日はここまで~
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