近藤史恵といえば、モップシリーズ。
ここでもちらっと書きました。
このシリーズ、全部は読んでいませんが、元気がない時に読む本として、いくつか手元に置いています。
やはり1作~3作目が好きかな。
その近藤史恵のグルメミステリー。
タルト・タタンの夢
短編が7つ入っています。
そのうちの1つが「タルト・タタンの夢」です。
短編小説はあまり好きではないのです。
小説はのめり込むために読むので、短編は好みではありません。
ですが、グルメ小説は大好きです。
これも楽しく読みました。
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舞台は小さなビストロ・パ・マル。
テーブル5つ、カウンター7席の小さなビストロです。
パ・マルは「悪くない」という意味。
語り口は僕、高築智行
無口で無愛想な(でも優しい)店長兼料理長の三舟シェフ
三舟シェフの片腕は社交的で明るい志村さん
ソムリエの金子ゆき
この4人が働いています。
ミステリーですから、謎解きをするわけですが、人が死んだり、殺したりというようなミステリーではありません。日常のちょっとした不思議、ミステリーのお話です。
なぜお腹が痛くなったのか
お客さんの奥さんはなぜまずい料理を出すのか
ガレット・デ・ロアのフェーブはどこへ行ってしまったのか
なぜ奥さんは家を出て行ってしまったのか
どうやって合宿所で酒を飲めたのか
カスレはなぜおいしくなかったのか
チョコレートはなぜ割りきれない数なのか
無口な三舟シェフがお客様の話を聞いて謎解きをします。そして、お店に来たお客さんを幸せにしていきます。
料理もたくさん出てきます。
大事な料理として出てくるのが
タルト・タタン
ロニョン・ド・ヴォー
ガレット・デ・ロア
オッソ・イラティ
カスレ
チョコレート
です。
え?なにそれ?食べたことないし、知らない!
という人でも、読んでいくうちにだいたいの料理の感じはわかるので大丈夫です。
心暖まるミステリーです。
それにしても、こんなビストロが近くにあったら常連になりたいなー(月2くらいで通える身分にもなりたい)と思うようなお店です。
特に三舟シェフ特製のヴァン・ショー(ホットワイン)飲んでみたいです。
今日はここまで。
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