おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

マミーがぼくを殺しにやってくる ヤンキーセレブ[ユージ]

タレントのユージ。

 

母などはユージには「礼儀正しい男子」というイメージがあるようです。

 

「ユージって育ちも良いのよ」とも言っていました。時折バラエティなどで、「曽祖父がドミニカ元大統領だった」などとセレブなところも取り上げられているからでしょう。

 

確かに毎週録画までして見ている「所さんの目がテン」を見ていると、礼儀正しく、所さんとのやりとりは生真面目すぎる感じすらします。

 

ですが、彼はとんでもないヤンキー不良迷惑少年でした。

ヤンキーセレブ マミーが僕をころしにやってくる

ヤンキーセレブ マミーが僕をころしにやってくる

 

 

帯がもうセンセーショナル。

「ある日、母が包丁を持って目の前に立っていたら・・・」

なんて書いてあります。

 

実際に母は包丁を持って寝ているユージに馬乗りになりました。

そして母子ともに警察に連れて行かれています。

 

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「昔ヤンキーだった話」は、好きではありません。当時どれだけ周りに迷惑を掛けたことか。周りがどれだけ大変だったか。家族や近所にそういう人がいると、どれだけの人が胸を痛めるか。それを悪かった本人に誇らしげに語られてもねぇ、と、どうしても思うのです。

 

この本はヤンキーだった頃の武勇伝ではなく家族の話だと思って読みました。今のユージは立派に独立して、先に書いたように真面目に仕事をしているように思えます。そこに来るまでの自分と母との話です。

  • アメリカの俳優の父
  • セレブ生活
  • 大好きな母と日本で二人暮らし
  • アメリカンスクール退学処分
  • 母と離れてアメリカへ
  • 帰国
  • いじめ
  • さみしかった
  • 中学でヤンキーデビュー
  • 高校で退学

これがユージ目線。

この間には母は

  • 離婚
  • 生計を立てる
  • 膠原病

ユージのさみしさになのか母の苦悩なのか。どこにポイントを置くかによって読んだ感想は違うでしょう。子どものさみしい気持ちに寄り添わなかった親。助けてあげられなかった親。それはダメなのかもしれません。

 

環境が変わったことで戸惑う子。いじめもあればさみしさもある。それを解ってくれない母。生活が崩れていく-それは何か目に見えない歯車が悪い方へカチッとはまってしまっていくような感じにも思えます。

 

親の言い訳はたくさんあります。仕事をして生活を成り立たせなくてはいけないし、自分の体のこともあります。わたしはユージの母の苦しみと葛藤のほうに思いを寄せてしまいました。大変だったろうな。地獄のようだったろうな、と。

 

なんで息子がそんなことになってしまったのか。わたしの何が悪かったのか。ユージの母もいろいろなことを「良かれと思って」選択して暮らしてきたわけです。生きるために一生懸命に働いてきたわけです。本の中には読みようによっては「ああーそれはないわ」「それはダメでしょ」と思う母の選択もあるかもしれません。でも、息子も最初は日本での貧しい暮らしを喜んでくれたではありませんか。

 

そしてどうにもならない息子を捨てた母。その時の絶望的な気持ちは想像するだけで胸が締め付けられます。好きでそうしたわけではないし、まったく息子を切り捨てたわけではないのですが。

 

でも。この時に離れてよかったと思います。そうでなければどちらかがダメになっていたかもしれません。本当に不幸な結末があったかもしれません。そういう意味では、まだ受け入れてくれる場所があり、そういうことをしてあげられるだけの財力があったということで、それは不幸中の幸いだったと思います。

 

とんでもない生活をしていた真っ最中のユージの話の中で救われることがあります。それは働いていたこと。

 

大工、とび職、塗装業、土木作業員とガテン系の肉体労働などで、ユージは生活費を稼ぐために自分で死にものぐるいで働いていました。ここで犯罪にはまらず働いていたことが、後に生活を立て直すときに更正しやすいポイントだったと思います(犯罪一歩手前にも陥りましたが)。

 

この塗装とかガテン系のワザは、所さんの目がテンやタモリ倶楽部などでも、ちょこちょこ披露されていて、その手際の良さ、器用さに目を見張ります。

 

多分、本質的には真面目でコツコツやるタイプなのでしょう。

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今年 2014年に一般女性と結婚されました。

お子さんも産まれました。

 

どうぞ末永くお幸せに。

今日はここまで。

 

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