おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

フレンチアルプスで起きたこと[映画]スキーリゾートで雪崩に遭遇。そのとき夫は...

フレンチアルプスで起きたこと

2015年7月3日(土)公開。

 

高級リゾートに来たスウェーデン人の理想的な家族。

夫婦と長女長男。

 

多少の不満や、こどもたちのほんの少しのわがままに付き合いながらも、どこにでもいる普通の家族。

 

テラスで朝食をとろうとしたとき雪崩が起きます。

 

スキー場では定期的に人工的に雪崩を起こしているようで、怖がるこどもたちや妻に、夫は動画を撮りながら「大丈夫」「大丈夫」といいますが、思ったよりも大きい雪崩はテラスにも襲いかかります。真っ白になるテラスに、人々は大混乱。

 

フレンチアルプスで起きたこと [DVD]

 

そして、そのとき夫は...

という話です。

 

スケールの大きい大自然に囲まれた、ものすごくスケールの小さい話です(失礼

 

[広告]

 

あらすじ

陽光きらめくフレンチアルプスで、家族4人の楽しいバカンス…
のはずが、家庭崩壊の危機!?

 

フランスの高級リゾートにスキー・バカンスにやってきたスウェーデン人一家。


スマートなビジネスマンのトマス、美しい妻エバ、愛らしい娘のヴェラと息子のハリー。普段仕事に忙しいトマスは、たまに取った休暇で高級リゾートを奮発し、ここぞとばかり家族サービスに精を出す。

 

バカンス2日目。たっぷりとスキーを楽しみ、陽が輝く絶景のテラスレストランで昼食をとっている最中、いきなり爆発音が鳴り響き、彼らの目の前の斜面で雪崩が発生する。それはスキー場の安全確保のため、人工的に起こした雪崩であった。トマスや他のスキー客たちは、ダイナミックな光景に面白がってカメラを向けるが、エバは何かがおかしいことに気づく。果たして、雪崩は予想外に勢いを増し、テラスめがけて向かってきた。

 

真っ白な雪の煙がだんだんと晴れていく。幸い大事には至らず、人々は再び笑いと活気を取り戻すが、雪崩の瞬間、トマスが見せた“期待はずれの行動”は、エバと子供たちを大いにガッカリさせ、家族の間の空気がぎくしゃくし始める。エバは雪崩が起きた時のトマスの行動を問いただすが、トマスはエバと異なる主張を繰り広げ、次第に夫婦仲にも暗雲が立ちこめてくる。今までの結婚生活に疑問を抱きはじめるエバ、反抗的な態度をみせる子供たち。そして「理想のパパ」の座を取り戻そうと必死にあがくトマス。

 

バカンスは5日間。残された時間の中で、バラバラになった家族の心は、再びひとつに戻る事ができるのか─?

ストーリー | 映画『フレンチアルプスで起きたこと』

公式サイト

www.magichour.co.jp

 

youtu.be

 

始まりはフランス・カンヌ。


クチコミで広がった評判が、アメリカに渡り大ブレイク!
外国映画賞最多15冠に輝き、ハリウッド・リメイク決定!!

 

2014年のカンヌ国際映画祭で絶賛され、アメリカで公開されるや、 批評家や映画ファンの間で一大センセーションを巻き起こした『フレンチアルプスで起きたこと』。「ウォール・ストリート・ジャーナ ル」「NYタイムズ」「LAタイムズ」等アメリカの有力紙がこぞって取り上げ、全米の映画批評家協会が選ぶ外国語映画賞でみごと最多の15冠を獲得。ついには『ブラック・スワン』『グランド・ブダペスト・ホテル』等を世に送り出したFOXサーチライト・ピクチャーズによるリメイクが決定。リューベン・オストルンド監督は、北欧スウェーデンから一気に世界の映画シーンの最注目人物へと駆け上がった!

 

「2015年観るべき映画監督TOP10」選出(VARIETY誌)
北欧スウェーデンの“超新星”リューベン・オストルンド

 

2010年ベルリン国際映画祭短編部門金熊賞を受賞した『インシデント・バイ・ア・バンク』、2011年 東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞した『プレイ』など、常識や偏見などが複雑にからみあう現代社会の人間行動を一貫して描き、鋭い洞察力とモダンな映像感覚で “北欧映画界のイノベーター(革新者)”と称されるリューベン・オストルンド監督。日本初上陸作となる『フレンチアルプスで起きたこと』は、彼の持ち味である優れた観察力による人間描写に加え、ウィットに富んだ会話や北欧ミステリーを想起させるスリリングな展開など、エンターテイメントな魅力が新たに加わったことで、観客からの幅広い共感を呼んだのだ。崩壊の危機におちいった家族が、問題に立ち向かい、新たな絆を結んでいく姿は、「現代を描く最高傑作」と絶賛された。

 

世界を熱狂に巻き込んだ本作が、7月上旬、ついに日本にやってくる!

 

 

軽いネタバレありの感想 

 

 

雪崩が起きたときに、こどもたちが助けを求めているのに、夫が「大丈夫」「大丈夫」と楽観しているところが、もう、ムカ・・・(-_-メ) わたしは危機管理のできない人は嫌いです。

 

それだけでも1ムカなのに、その雪崩がテラスを襲ってきたときに、夫は妻子を置いて、さらに人を押しのけて、一人で逃げ出します。2ムカ。

 

さらに許せないのが「おれはそんなことをしていない」と、自分の行動を認めないこと。3ムカ。

 

さぁ、これを妻が許せるかどうか、どうやって許すのか?がテーマです。

 

湯山玲子さんによると、スウェーデンはかなり男女平等だそうです。それもあるのか、妻は夫に何度も何度も自分の行動を認めるように働きかけます。

 

「納得できない」ことを夫と共有しようとします。

 

しかし、そこでも夫は信じられない行動を。

泣くんですよ!

号泣するんですよ!!

 

さぁ、どうする?どうなる?

 

あるよなー。こういうことあるよなー。結婚してなかったら100年の恋も冷める、って事があると思うけど、結婚して子どももいて、社会的な地位も収入もある。今までは多分、ちゃんと話し合って生きてきたはず。でも雪崩で本性のようなものが見えてしまった。自分の命を守るのは大切。そういう本能があることはとてもいいことだと思う。でも、自分だけ?という疑問と不安。それは本性なの?それとも動揺したために意図せず起こしてしまった行動なの?これから夫を信じることはできるの?自分と子どもを捨てて逃げた夫を。

 

そんな不安を話し合おうとしているのに、

「そんな事実はない」

って、どれだけ卑怯なの?でも、それも男の意地なの?

 

実際にあったことを、つらいことを、なかったことにしたくて、脳内でなかったことにしてしまうって、結構あるよなー。現実では「あった」ことも、脳内で「なかった」ことに。そう思おう!そう思おう!そうだ!そんなことはなかったんだ!って思っているうちに、だんだんそれが真実のように思えてくること。あるある。認めたくない事実はなかったことに。そういうことありがちだよなー。もしかしたらこの夫もそういう脳内の防衛機能が働いて、本当に認識が違ってしまったのかも。でも、そんな夫は嫌だなぁ。認めて「すまん!」と言う夫のほうがまだ愛せる気がするなぁ。

 

はぁはぁ。

 

こんな苦しいテーマですが、コミカルな感じで、タイミングの良い明るい音楽とともに、お話は進んでいきます。

 

リゾートについたときに知り合う女性。この女性は家族を置いて一人でくつろぎにきています。その女性は知り合った男性と付き合います。妻はそれもいろんな意味で気に入りません。もやもやしています。その矢先の雪崩事件なんですね。いろいろな意味でもやもやするお年頃ということなのかもしれません。生活をしていると、いろんなことがもやもやしますから。

 

さらに他に仲良くなった若い女性と妻がいる男性。この二人が、夫婦の会話と再生に付き合うことになります。

 

このあたりがすごくリアル。

 

雪崩は非日常でリアルではなかなか遭うことはありませんが、こういう夫婦の危機はどこにでもありそうで、そういう夫婦の諍いに立ち会ってしまうことも、結構ありそうです。そのため、登場人物全員の、ちょっとした表情や、しぐさや、言葉に、ものすごくリアル感があります。

 

ラストシーンはどちらともとれるように、観た人が好きなように結末を考えられるようになっています。このラストシーンは好き。なぜかちょっと心に残りました。

 

いやーーーこれは夫婦で観に行っちゃイカン気がします。

 

一人で観るのがいいかな。

いや、やっぱり観た後、あれこれと言いたいよね。

 

わたしは平常運転で一人で観に行きましたけどね。

(映画は一人で派)

 

DVDが出たら、もう一度観たい、

細かいところもじっくり観たい映画です。

 

今日はここまで。 

 

フレンチアルプスで起きたこと [DVD]

フレンチアルプスで起きたこと [DVD]

 

 

 

[広告]

 

■合わせて読みたい