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おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

ビオレタ[寺地はるな]書評ではありません。これはファンレターです。

読書感想文 はてな わたしのおすすめ記事

ビオレタ読みました。

 

これはもちろんいつものように「書評」ではないです。

感想文です。

 

いえ、今回は感想文でもないかもしれません。

ビオレタを産み出した寺地さんへのファンレターです。

 

ビオレタ (一般書)

 

装丁からしてなんと素敵なことよ。

 

冒頭のシーンは雨から始まります。

今週のお題「雨の日が楽しくなる方法」

 

登場人物への描写が細かく、心理面だけでなく、出てくる人たちの動作までわかるような描写。

 

そして登場人物はみんな少しおかしくて少し変わっています。

でもきっと現実でもみんなそうなのだと思います。

 

誰もみんながちょっと変わっていて弱くて迷っている。

 

そんな人たちに注ぐ作者のあたたかさと優しいまなざし。

 

「大丈夫大丈夫。みんなどこか変だし、誰だってみんな失敗するんだから」と言っているような。

 

少し傷ついて

やさしい

 

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描写の繊細さは人物だけでなく物にも宿っています。

お店に出てくる小物たち

お部屋に出てくる道具たち

 

たとえばノート

たとえば手作りの紙袋

たとえば包丁

 

お花とか緑とか海とか湖ならわかりますが、そうではない日常のもの。そういう日常の全てのものにあたたかい視線を向けた丁寧な描写。

 

誰もが持っている小さなものに目を向けた

優しさ満点

きらきらしている

 

著者のブログを読んでいて「人の心の奥底を覗くような文を書く人だなぁ」と思っていました。そうでありながら、どこまでもユーモアを忘れない。おもしろブログ。おもしろ表現。人を傷つけない面白さ。

 

面白いのはサービス精神かと思っていましたが、この面白さはもう才能。日常の出来事を人の心にしみるような自分の言葉に置き換える才能。さらにそれを転化させておもしろ表現を挟み込む才能。

 

小説の中にそんなブログでおなじみのおもしろ表現が見つかって、「あは。これいつものブログの寺地さんだ」とニヤリとする部分もたくさんありました。

 

これから夏の花がたくさん開く季節になります。

 

朝顔の花が夕顔の花が名も知らぬ花がつぼみだった花が、ふわっと何の前触れもなくふわっと開いて、そのあざやかさや美しさに可憐さに目をみはる。

 

そんな瞬間に立ち会ったような気がします。

 

あぁ。はてなでブログを始めて、寺地さんの存在を知ることができたことに感謝。

 

次の夢は、いつか書店の棚に自分の名前の仕切り板を作ってもらうこと!

第四回ポプラ社小説新人賞受賞『ビオレタ』刊行記念 | 寺地はるなさんインタビュー | WEB asta(ウェブアスタ)

 

叶いそうな気がします。 

映画化されたり、参考書に載ったり。

楽しみにしています。

 

長い文章を書くのは本当に大変だと思います。

でも、次回作も楽しみにしています。

いつまでも楽しみにしています。

 

あらためて、受賞、出版おめでとうございます。

 

ちょっとネタバレ的な。

そんなほんわかとした、もがいている女性へのあたたかな目線を感じながらの後半。家族とか家とかつながりとか、そんなシリアスなテーマに突入します。

 

あれ?ちょっと泣きそうだよ?わたし。と思った途端に、クスッと笑える、ニヤッとする描写でふわっと救われていきます。

 

泣いてもいいかな。

泣くって浄化だよね。

 

 

さて、ますますビオレタを読みたくなるようなフレーズをいくつかあげておきますね。

  

※ワンフレーズもネタバレされたくな人は注意!

  

「いつも心に棺桶を」

「慎一は死ぬほど下痢しろ」

「余白は大切」

「ちゃんと手当をしないといつまでも痛いんだよ」

「うん。さびしいって、普通のことだよ。当たり前のことだよ」

「七回忌ともなればもう祝賀的ムードすら漂っている。」

「わたひはわたひは(...略...)好きになりたくなかったひょ」

 

寺地さんのこういうフレーズ全てには破壊力があります。心をわしづかみにされます。よほど言葉を大切にしているか、もう圧倒的な才能なんだと思います。

 

わたしが一番好きなのはやっぱり最初の4行です。

読んですぐのめりこみました。

ここには書きません。

 

この、のめのめのめりこむ感覚を、本を手にとって味わってください。

 

 

男性が読んだらこれどういう感想になるのかなー

今日はここまで。

 

ビオレタ (一般書)

ビオレタ (一般書)

 

 

料理の描写がとてもおいしそうだったなー。

寺地さん料理も上手だと確信。

 

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