ソロモンの偽証 5000人の完成披露試写会に参加してきました。
試写会場ではなく、
[法廷]
チケットは鑑賞券ではなく
[傍聴券]
となっていました。
事前情報を全く入れずに見に行きました。普段テレビも地上波はほとんど見ませんので、CMすらほとんど見ていません。
宮部作品なので間違いはないだろうと。
作品も読んでいません。
クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。
告発された容疑者はクラスメート。
過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、新たな計画殺人、そして犠牲者がひとり、また一人。
もう大人達にまかせてはおけない。
隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷される。
始まってすぐ「ああ、見なければよかった」と思いました。
先日の中学生の痛ましい事件。あれで胸がざわざわしていた昨日。やはり中学生の死を扱ったのこの映画は、わたしにとってはタイミングが悪かった。暴力的にいじめられるシーンにたまらなくなりました。繰り返される映像に目を背けました。暴力としてはそれほど過激ではないのかもしれませんが、それが同級生によるもので、ちょうど事件が頭にあるときで、そのために過剰反応したのかもしれません。
ですが<前篇・事件>を見終わって、やはり<後篇・裁判>も見なければ、と思っています。
はやく見たい。
是非見たい。
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舞台挨拶でも大人キャストたちが口々に言っていましたが、子どもたちのそれぞれがいいんです。
三宅樹里(石井杏奈)の暗さや鬱屈した感じもいいですが、
主役の藤野涼子役の藤野涼子。
あの横顔。額。
頭の形の良さ。
声の涼やかさ。
その藤野涼子が決意をします。
一人で決意します。
たった一人で。
その決意をした後半の藤野涼子の美しいこと。
瞳の強さ。
その強さに圧倒されます。
気持ちよいです。
監督は「八日目の蝉」の成島 出 監督。
監督が最後に言っていました。
「宮部作品のすごいところで、後半は救済が始まります」
そうだ。
そうだった。
どうしようもない、出てくる人がみんなダメで、状況も最悪で、でも宮部作品は、奥深いところに愛があって、みんなが「それぞれの形で」救われる感。
それならば、やはり<後篇・裁判>も見なくては。
上映時間 2時間1分。
舞台挨拶とフォトセッションを含めるとかなり長丁場でしたが、しんとした静かな風景描写に、舞台を見ているような台詞。あっと驚く展開。
2時間はあっという間でした。
2015年3月1日に、前後篇イッキ見のイベントが1日にあります。
長さを心配していたら大丈夫。
長さはあまり感じないと思います。
『ソロモンの偽証』前後篇でイッキに魅せます1日限りのプレミア上映会 開催決定!|『ソロモンの偽証』最新情報
随所に「これホラーだっけ?」と思うようなシーンがあります。日本のホラーっぽい感じ。怖いです。いちいち怖いです。不気味なのはいいとして、ドシャーンみたいなの。あれは必要なの?うーん、と思いましたが、そのたびに(*゚0゚)ハッ!!とさせられます。そのため気が抜けず、上映時間も短く感じたのかもしれません。
大好きなドランクドラゴンの塚地武雅が、浅井松子のお父さん役で出ています。舞台挨拶でも元気に盛り上げていました。ナマ
「ここをこうこうこうー」
が見られてよかったです。
原作も読もうっと。
今日はここまで。
今週のお題「ふつうに良かった映画」
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