おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

怒れるジョン・トラボルタ「リベンジ・リスト」

ジョン・トラボルタのアクション映画。すっかり中年になったジョン・トラボルタがほぼスタントなしで暴れまくります。

 

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この映画は「ジョン・トラボルタ演じる中年男のスタンリー・ヒルが妻を殺された復習に燃える」映画です。再就職先を一生懸命探して「ホンダがよさそうだー決まりだーやったねー」的に喜び、妻を愛し、子を愛し、孫を愛し、腹も出て、中年って言うか、トラボルタ...体型や風貌だけじゃなくて役柄的にもすっかり老年!!トラボルタ...のおじいちゃんだ!!!おじいちゃんバンザイ。幸せならいいじゃない。

 

そんな幸せが一瞬にして崩れ去ります。たまたま出会ってしまった強盗に襲われ、自身も怪我をしますが、妻はサクゥ~と殺されてしまいます。妻を失った猛烈な喪失感。めそめそめそめそ。妻をこれだけ愛した人にしかこの悲しみはわからないーという感じで悲しみと喪失感にうちひしがれるスタンリー。そして怒り。

 

願うのは犯人の逮捕とその償い。しかし犯人がわかったのに警察との癒着で犯人は釈放され野放し。えええええええ!?(この犯人役のルイス・ダ・シルバ・Jr.は何かよかったなぁ。いいキャラだった。)

 

妻を殺されたこのスタンリー・ヒルは元特殊部隊工作員なんですよ。警察が役に立たないなら俺がやる!俺が殺るわ!!と、過去の自分と再開するという話です。

 

隠しておいた武器と、連絡を絶っていた元相棒のデニス(クリストファー・メローニ)と久しぶりにタッグを組んで、どたばたと、あるときはコミカルに悪い奴らをやっつけていきます。

 

 

ここから辛口と軽いネタバレあります。

 

  怒りと己の凶暴性を放ちつつも、スタンリーは自分のこれまで犯してきた過去の殺人については悩みます。うん。それはいいよね。いいところだと思う。  

 

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ブライアン・ミルズ(『96時間』)
ジャック・リーチャー(『アウトロー』)
ジョン・ウィック(『ジョン・ウィック』)

アクション映画史に名を刻む“絶対に怒らせてはいけない男”たち。そのリストに新たに加えられるのが本作の主人公,スタンリー・ヒル。血塗られた過去を捨て、家族のために生きることを決意するが、理不尽な暴力と腐敗した権力に直面し、怒りを爆発させ、圧倒的な戦闘力で悪党を駆逐していく。

 

「圧倒的な戦闘力」というなら、もっとプロっぽいプロを出して闘わせて欲しかったなー。ちょっとコミカルなシーンも多くて、それが楽しくて見やすかったけど、ブライアン・ミルズやジョン・ウィックと比べちゃいかん、じゃないかな?という印象。

 

演じるのは名優ジョン・トラボルタ。『フェイス/オフ』で見せた往年の肉体派アクションへの回帰を図り、最強の中年男を熱演している。スタンリーの老獪な相棒、デニスを演じるのは人気ドラマ「LAW&ORDER:性犯罪 特捜班」で主人公を演じたクリストファー・メローニ。

映画「リベンジ・リスト」公式サイト-GAGA

 

デニスはよかった。プロっぽくて。それに比べるとトラボルタのスタンリーは腹も出てるし、今ひとつ体もしまってなくてね...。でも幸せボケをしていたという設定なら、まぁ、うん、それも演出の一つなのかな。トレーニングを積んで、準備周到に準備をして、という展開でもよかったんじゃないかな。 

 

監督は全世界で大ヒットを記録した『イレイザー』『スコーピオン・キング』のチャック・ラッセル。アメリカ社会に巣食う闇を描きながら、作品を壮絶なアクションエンタテインメントに昇華させている。

 

映画史上、
最も激しい“怒り”に突き動かされた復讐劇が今、
幕を開ける。

映画「リベンジ・リスト」公式サイト-GAGA

 

映画史上、最も激しい怒りに...っていうのは、ぇええええ?そう思って観に行くと、少しがっかりするかも。

 

あと、元特殊部隊工作員なら、コトを起こす前に家族を避難させるのは定石でしょう。何か策を練っているのかと思ったらそうでもなかったし、そういうところもプロっぽくないけど、それも含めて幸せボケをしていたということなら、まぁそうなのかな。う~ん。

 

「96時間」も「ジョン・ウィック」も大好きなので、期待感を高めるだけ高めてから観てしまって、どうしても辛口になりましたが、アクションシーンのコミカルさとか、スタンリーのかつて自分がしてきたことの葛藤とか、娘一家の普通っぽいところとの対比とか、そういうところはよかったですね。スタンリーのめそめそもよかった。

 

クリストファー・メローニやルイス・ダ・シルバ・Jr.以外にも悪徳警官役のサム・トラメルとか、ぐぐっと魅せる俳優さん達がたくさんいて、そこも魅力的。サム・トラメルは愛するLAW & ORDER クリミナル・インテント、ミディアム霊能者アリソン・デュボアなどの海外ドラマにも出演してましたし「きっと、星のせいじゃない。」でもパパ役で出演していて、とても感情が伝わってくる好きな俳優の一人です。今回の映画とは全然違う役ですが。

 

 

デニスとスタンリーのタッグを楽しみに、あまり期待感を高めずに観るといいかな。

今日はここまで。

 

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