おうつしかえ

ブヒブヒ言ってるだけです。誰も恨んでいません。

「ヘアスプレー」笑って泣いて人種差別をちょっと考える映画

ゴールデンウィークで映画を観てます。家で。

軽い気分で観たくなって「ヘアスプレー」を鑑賞。

 

ヘアスプレー (字幕版)

ヘアスプレー (字幕版)

ヘアスプレー (字幕版)

 

家でワインを飲みながら、踊りながら観てました。これ、踊り出したくなるよね?家で一人で観てたら踊るよね?ブリジッド・ジョーンズかよっ!?わたし!!(そんなシーンあったよね?ブリジッドがワイン片手に)これを毎晩観て踊ってたら結構痩せるかも。 

 

お話は1962年アメリカのボルチモア。

 

この50-60年代の女性たちのファッションがわたしは好きで好きで。ヘアはもりもりで、大人はウェスト絞ってボンキュッボン。少女はフレアスカートをひらひらさせて。

 

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金髪白人スレンダー、っていうのがステイタス。主人公は白人ではあるけれど、背が低く太目のトレイシー。彼女は音楽とダンスが大好き。いつか自分が大好きなテレビ番組のコーニー・コリンズ・ショーに出るのが夢。まぁあれですよね。学校でイケてないと思われてる子が努力と何かの大逆転があって夢をつかむって言うアレ。

 

 

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そんなにアレに見えなかったのは俳優陣がよかったからかも(わたしの好みだったからかも)。ミシェル・ファイファー大好き。あのつり目と細い唇とギスギスした感じがよかったなぁ。いいなぁ。古きアメリカの美人さんという感じがよく出ていました。

 

クィーン・ラティファはこれとは対局に、濃くていいなぁーという、どすどすの貫禄。海外ドラマ「STAR 夢の代償」(←シーズン2も楽しみにしてる)でもとてもいい。

 

トレイシーの親友のペニー(アマンダ・バインズ)は可愛いし、コーニー・コリンズは若き日のジム・キャリーのようにキレッキレのトーク。

 

トレイシーのママはジョン・トラボルタ。ママはジョン・トラボルタ。ママです。トラボルタは中高年なら誰でも知っているであろう一世を風靡した俳優さんだけど、近年はいろいろな役にチャレンジしていて、これからも仕事を選ばずにいろいろな役にチャレンジし続けて欲しい俳優さんの一人です。でも女装はもっと改善の余地あり、かな。今だったらもうちょっと違うかな。

 

banban.hatenablog.com

 

で、トレイシーのほっそりしているパパはクリストファー・ウォーケン。この吹けば飛ぶような小さなパパと、ビッグなママトラボルタとの掛け合いが何かいいのね。そう。パパは体小さいけれど心はとても大きくて優しいのだ。スモールビッグパパ。 


俳優さん一人一人がそれぞれの場所で光っているので、すんなりと観ることができる楽しい映画です。是非踊りながら観てください。

 

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イケてない主人公のサクセスストーリー&友情愛&家族愛、の他にもテーマがあります。それは人種差別。もちろん今でも人種差別が無いとは言えませんが、当時は州法として人種差別的内容を含む法律があったわけです。法律ですよ法律!!人種差別をしてはいけないという法律ではなく、法律でバスの座席も黒人は後ろとか、学校も白人用の学校には入学できなかったり、レストランなどやプールなども分けるような差別をする法律があったのです。

 

1962年は(長い歴史からみたら)本当についこないだ、おばあちゃんとか、お母さんの生まれた頃まで、州によってはこんな感じだっただーと思わせられます。

 

ジム・クロウ法 - Wikipedia

 

そのあたりは「ドリーム」ではもっと描かれています。

 

 

GWにちょっとだけ差別について考えながら観る映画として、他には「最高の人生の見つけ方」。これは晩年の病に冒されたワガママ白人金持ち男性と貧しくも真面目に生きてきた黒人男性との交流。 

最高の人生の見つけ方 (字幕版)

最高の人生の見つけ方 (字幕版)

 

 

頑なな白人金持ち老女と、これまたモーガン・フリーマン演じる、雇われた運転手。最初はなかなか打ち解けず、感謝の気持ちもない老女が少しずつ変わっていくという前段だけではベタな話ですが、じんわりじんわりと人生とか愛についていろいろと考えさせられるお話です。祖母とか母とかが老いていくことを考えるとさらに考えさせられます。映像がきれい。 

ドライビング Miss デイジー (字幕版)
 

やっぱりこういう役はモーガン・フリーマンがはまるんだなぁ。

 

人種差別を考えるきっかけとして気軽に観たい映画でした。

今日はここまで。

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」

 

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